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【いま大人がこどもにできること(44)】あなどらず大人の本を買いましょう

6/2(金) 18:00配信

ニュースソクラ

日本語はおぼつかなくても大人びている新入生

 今年も新学年が始まって、あちこちの学校から報告が集まりだしましたが、去年の一年生も賢かったが、今年はさらに賢い!というパターンが多いです。
 たとえば……

   ◇    ◇    ◇

 うちも、まだ図書館の授業が始まっていない(つまりまだオリエンテーションを受けていない)のに、新一年生がわらわらと毎日来ています。

今日
『見てみて!トランプ(大統領)がいるよ!』
と友だち複数人と大爆笑してる一年生グループがいて、えっ?と思ったら
『ニュース年鑑』
を持ってました

『中身は難しいから、読めないけど……』
といって、パラパラめくってました
スゴい……
そのうえ
『あした借りられるよね』
と念押しして帰られました

   ◇    ◇    ◇

という感じです。
去年はまだ新文化に慣れなかったので学校司書側もきりきり舞いしましたが、今年はもう臨戦態勢整いましたね

どうなったのか飲み込めてれば、早く対応できるようになるってもんよ。
しかし
かたっぽでは日本語がおぼつかない……日本語聞いてないから入ってない、という部分もあるのに、なのに情報たっぷりで大人びている部分もあって、それが混在している……のだということを認識するのは難しい……。
でも日本語がおぼつかなくても、完全に
“ティラノザウルス”
“消防自動車”
“カブトムシ”
“戦隊もの”
は去年の秋からはっきりと、四歳ピークになってしまいました。

でもまだ世間はそう思ってないよねぇ。
いまだに、自分が子どもの頃の意識のまんま、子どもってそんなもんだよね、と思っている大人は多いでしょう。
意識を変えるって大変な作業だからね。

なんで
お父さんたち……。
まだ楽しいうちにこの四つに関しては本買ってやってください。
うっかりすると終わっちゃうよ。
で、そのときに、四歳だからといって子どもっぽい図鑑はもうやめてください。
自分で読めなかったら読んでもらえばいいんです。
専門用語、学術用語、恐竜の名前、大好きでしょう?
今日の二冊は超カッコいい!
イラスト、デザイン、最高!
で子ども向きではあるけど子どもっぽくない恐竜本です。
せめて、ここらへんを買ってやってください。
四歳に……

■赤木 かん子:いま大人がこどもにできること(本の探偵)
1984年、子どもの本の探偵としてデビュー。子どもの本や文化の評論、紹介からはじまり、いまは学校図書館の改装からアクティブラーニングの教えかたにいたるまで、子どもたちに必要なことを補填する活動をしている。
高知市に「楽しく学校図書館を応援する会」として学校図書館モデルルームを展開中……。
著書多数。

最終更新:6/2(金) 18:00
ニュースソクラ