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日鉄住金建材、ロールコラムなど5000円値上げ

6/2(金) 6:02配信

鉄鋼新聞

 日鉄住金建材(社長・中川智章氏)は1日、主力建材商品のロールコラム(Uコラム)、軽量形鋼、角パイプおよびデッキプレートを7月出荷分(デッキプレートは7月契約分)からトン5千円追加値上げすると発表した。コスト高の転嫁を図るもので、値上げは昨年9月から累計で2万5千円。既に需要家への申し入れを開始しており、丁寧に理解を求めながらスピード感を持って浸透を図っていく方針。

 昨秋以降、鉄鋼諸原料の高騰を背景にホットコイル、めっきコイルの価格が大幅に上昇。同社では価格転嫁を進めてきたが、今年2月以降の需要停滞感から値上げは道半ばとなっている。加えて、物流のタイト感が強まったことで輸送コストが大幅に上昇しており、同社の採算も急激に悪化している。こうした状況下、6月からは母材となる薄板のトン5千円の追加値上げが予定されており、コスト増は自助努力で吸収できない水準にある。
 足元のマーケット環境は工場や物流施設に加え、中規模ホテルなどの建設も旺盛。大径コラムの需給はタイト化しており、軽量形鋼や角パイプの胴縁加工向けも上向きつつある。国土交通省の4月の建築着工統計は全建築の鉄骨造が前年比2割増、2千平方メートル未満の小規模鉄骨造も同15%程度増加するなど風向きは変わりつつある。
 下期以降の東京五輪や再開発案件需要の顕在化により建材3品に加え、デッキプレートの需要増も見込まれる。同社では需要期における安定供給責任を果たすため、再生産可能な収益レベルを確保するべく値上げの完全浸透を図っていく構え。「繁盛貧乏」を避けるためにも、今後は川上から川下までの各段階で製販一体の取り組みが必要となってきそうだ。

最終更新:6/2(金) 6:02
鉄鋼新聞

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