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一の坂川に室町時代の守護大名・大内政弘の歌碑 山口市

6/2(金) 14:35配信

宇部日報

大殿ホタルを守る会が天然記念物指定80周年記念で

 大殿ホタルを守る会(福永俊明会長)は、山口市後河原の一の坂川沿いに室町時代の守護大名大内政弘が、ホタルを詠んだ和歌の歌碑を建立した。一昨年、国の天然記念物「山口ゲンジボタル発生地」が指定80周年を迎えたことを記念したもので、1日には市への寄贈と除幕式が行われた。

 一の坂川のゲンジボタルは、遅くとも室町時代には生息していたとされる。1935年、一の坂川を含む市域(当時)の宮野川流域が国の天然記念物に指定された。政弘の和歌は「ほたるかも 菊咲秋に あらねとも 星をうかふる 谷川の水」。同会事務局の岡田勝栄さん(72)は「真っ暗な川底で光るホタルの幼虫を詠んだのでは。全国的にも珍しいと思う」と話した。

 歌碑は、政弘の菩提(ぼだい)寺が建てられていた法泉寺山を望める場所にある。書道研究玄游会の理事で、大殿地区在住の井上紫虹さんが揮毫(きごう)した。序幕式では、福永会長(67)が伊藤和貴副市長に目録を手渡した。伊藤副市長は「長年の献身的なホタルの保護活動に感謝している。歌碑が郷土への誇りと愛着を深めるきっかけになれば」と、渡辺純忠市長のメッセージを代読した。同会は91年の発足以来、大殿小児童と協力してホタルの保護、育成、放流に取り組んできた。毎年10月ごろ、1万3千匹の幼虫を放流し、ホタル乱舞の名所として今も息づかせている。

最終更新:6/2(金) 14:35
宇部日報