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大塚製薬佐賀工場、女性の健康増進に力 ホルモン、熱中症など研究

6/2(金) 11:41配信

佐賀新聞

 大塚製薬(本社・東京)が、神埼郡吉野ケ里町の佐賀工場を拠点に女性の健康増進に向けた製品開発に力を入れている。更年期症状の緩和を図る食品を手掛け、健康に関する講座を県や市町と連携して展開。女性の活躍推進が叫ばれる中、健康リスクの低減を図りながらさらなる需要開拓の可能性を探っている。

 佐賀工場は1986年に操業。九州唯一の生産拠点で、看板製品の清涼飲料水「ポカリスエット」をはじめ、健康食品「カロリーメイトゼリー」の全国販売分を一手に製造、原薬(有効成分)の製造も手掛ける。

 併設する佐賀栄養製品研究所には酸素濃度や温度、湿度を調節できる人工環境制御室を整備。イオン飲料の熱中症予防効果なども検証している。

 従来の「運動と健康」に加え、研究所が近年重点的に取り組んでいる研究テーマが「女性の健康」だ。2014年には更年期症状を和らげるとされる成分「エクオール」を含んだ大豆発酵食品の開発に成功。発売から3年たつが、全国の婦人科医の8割に認知されているという。

 製品開発の過程で、中高年女性は女性ホルモンの低下により健康リスクが高まることが分かった。こうした女性の体の変化を多くの人に知ってもらおうと、研究成果などを紹介する講座を継続的に展開している。

 15年に県民の健康増進に関する連携協定を県と結んだのもその一環。7月には熱中症予防や女性の健康に関するセミナーを武雄市などで開く。

 大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部の内山成人フェローは「女性が暮らしやすく、働きやすい環境づくりには男性の理解が欠かせない。グループ一体となった取り組みで、社会に役立つ製品と情報を提供していきたい」と話している。

最終更新:6/2(金) 11:41
佐賀新聞