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久慈秋まつり2年ぶり復活 大規模浸水被害乗り越え「元気発信」

6/2(金) 15:20配信

デーリー東北新聞社

 昨年8月の台風10号による豪雨で、岩手県久慈市中心街が大規模な浸水被害に見舞われたことを受け、中止となった岩手県北地方最大の祭り「久慈秋まつり」が2年ぶりに復活する。9月14~17日の日程で、前夜祭、山車、みこしの合同運行、郷土芸能パレードを例年通り実施。目玉の一つとして、同市を主要ロケ地としたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で主演したのん(本名・能年玲奈)さんにも参加を依頼中だ。祭り関係者は「昨年の分まで盛り上げ、元気を発信したい」と被災を乗り越えた姿を精いっぱいアピールする考えだ。

 久慈秋まつり実行委員会(会長・山本えり子市観光物産協会会長)が1日、市内で総会を開き、祭り開催を正式に決定した。

 祭りは約640年の歴史と伝統を誇り、多くの地元住民と観光客でにぎわう。しかし、昨年は山車やみこしが練り歩く市中心街が、台風により甚大な被害を受けたことを踏まえ、中止を余儀なくされた。

 山車組関係者ら約20人が出席した総会では、山本会長が冒頭のあいさつで「昨年開催できなかった分、盛大にやりたいと思っている。各山車組は例年よりも山車制作に励んでほしい」と奮起を促した。

 実行委によると、全ての山車組、みこし組が参加を予定。今年の前夜祭は前回(15年)の久慈駅前から、道の駅くじ・やませ土風館に会場を移して開催する。

 昨年、山車小屋が浸水被害を受け、完成間近だった山車が被災した巽町組。組頭の神田康弘さん(49)は「5月の大型連休明けから山車制作を開始した。みんなで2年分の思いを込めてやっている。祭りを通じて久慈を活気づけたい」と力を込めた。

 久慈秋まつりの日程は次の通り。

 ▽9月14日=前夜祭▽15日=お通り▽16日=郷土芸能パレード▽17日=お還(かえ)り

デーリー東北新聞社