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中堅の中古自動車販売はなぜニュージーランドに進出するのか?

6/2(金) 14:56配信

ニュースイッチ

イチネン「走行距離10万km超の需要がある」

 自動車リース中堅で、自動車メンテナンス受託事業なども手がけるイチネンホールディングスが、海外で中古車直接販売を始めた。国内自動車リース事業の契約満了車(リースアップ車)などを直接輸出入して、課題だったリースアップ車の処分利益拡大を図る。ニュージーランドを皮切りに豪州などへの進出も検討中。黒田雅史社長に狙いを聞いた。

 ―ニュージーランドに中古車販売の合弁会社を設立しました。
 「現地の中古車販売事業者などと組み、日本でリースアップした車を直接輸入販売する合弁会社をオークランド市に設立した。小型車中心だが、扱う車種は多数ある。今は販売に対して供給が追いついていない状況。まず月販50台超の規模まで高め、2018年度に同100台規模にするのがターゲット。18年には豪州へも進出したい」

 ―ニュージーランドを最初の進出国に選んだ理由は何ですか。
 「右ハンドルの国でかつ、走行距離10万キロメートル超の中古車需要があること。日本市場は走行距離が長いと、状態が良く、しっかり走る車でも価値が0―1万円などだ。オークションに出すと赤字で、廃車するしかない。だが、同国を含む海外では、5年で同2万キロメートルだと、欠陥があると疑われるほど。利用状況・価値観が違う。同7万―13万キロメートルあたりをラインアップしている」

 ―リースアップ車の年間取扱量と、これまでの処分方法は。
 「同業他社代行分を含め年約1万8000台(約1万台は他社車両)のリースアップ車を処分しており、取扱量は年々増えている。全体の8割弱がオークション販売で、2割強が廃車処分となる。廃車対象車も含めた約1万8000台からニュージーランドへ輸出する車を選び、インターネットなども活用して顧客に情報提供し、処分利益を拡大する」
(日刊工業新聞大阪支社・松中康雄)

最終更新:6/2(金) 14:56
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