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売り手市場 青田買い激化 採用面接スタート

6/2(金) 0:25配信

北日本新聞

 来春卒業予定の大学生らに対する企業の選考活動が1日解禁され、県内でも学生たちが面接に臨んだ。人手不足を背景に学生優位の「売り手市場」となっており、水面下では“青田買い”が激化。すでに内定の約束を複数得ている学生もおり、「企業のルール破りは常識」「内々定(ないないてい)が出ていると安心できる」などの声が聞かれた。大学側は就職活動(就活)も前倒し傾向が強まっているとし、内定を出した学生に就活を終わらせるよう強要する「就活終われハラスメント(オワハラ)」へ注意を呼び掛けている。

 経団連が加盟企業向けに定めている指針では、会社説明会の解禁は3月1日、面接などの選考活動は6月1日、正式な内定は10月1日。2年連続で同じ日程だ。

 ただ、経団連に加盟していない外資系や中小、IT関連を中心に採用活動を早めている。就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリア(東京)の調査によると、5月1日時点で大学生の3人に1人が内定を約束された。主要企業の多くは6月に面接を始め、月内に事実上の内定を出す見通しだ。

 富山駅前ではリクルートスーツを着た学生があちこちで見られ、面接を終えた金沢星稜大の女子学生(22)は「自分らしくできた」と手応えを語る。小売業の1社から内定の約束をもらったが、大手志望のため就活はこれからが本番だという。「中小企業の採用はもう終わりつつある。昨年よりも早めにスケジュールが動いている」と分析する。

 新潟大大学院の男子学生(24)は、4~5月に2社から内定の約束が出た。「内々定は早く出た方が安心できる」と歓迎する。1日は第1志望の企業の最終面接で、これまで「面談」という形で会社から接触を受けてきたという。「採用日程の形骸化は当たり前のこと」と冷静に受け止める。

 富山大の就職支援課には、面接や内定辞退に関する相談が昨年より早いペースで寄せられている。1日に面接練習を受けた女子学生(21)も、内定の約束を受けた企業から内定承諾書の提出を求められたという。山田豊課長は「オワハラ」問題を懸念し、「学生たちに就活の実情を伝え、丁寧に相談に応じたい」と話す。

北日本新聞社

最終更新:6/2(金) 0:25
北日本新聞