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自民・民政クが大幅減 富山市議会政活費使い切り率 

6/2(金) 0:42配信

北日本新聞

 2016年8月以降、4千万円を超える政務活動費の不正が発覚した富山市議会で1日、16年度分の政活費収支報告書が公開された。議会全体の使い切り率は62・4%で、100%だった前年度から大幅に減少。会派別では自民が61・2%(前年度比38・8ポイント減)、民進系の民政クラブ(現・会派「誠政」)が50・5%(同49・5ポイント減)と、不正が明らかになった会派は特に減少幅が大きくなった。 【本記1面】

 富山市議会では政活費は各会派ごとに交付され、市議1人当たり月15万円、年額では180万円が支給される。不正発覚前から存在する会派の使い切り率をみると、自民が61・2%、民政クが50・5%、公明が58・8%、共産が98・2%、社民が95・4%だった。

 使い切り率減少の理由について、12人が辞職した最大会派・自民党で会計を担当する横野昭氏は「不正発覚後、議会への風当たりが強くなり、『紛らわしいものは返す』という意識になった」と説明。また、残った議員が不正発覚後の対応に追われ、例年開いていた市政報告会などの政務活動を十分に行えなかったことも影響しているとした。

 不正で2人が辞職した元民政クの橋本雅雄氏は「マスコミや市民の厳しい目があり、慎重にならざるを得なかった。新たな運用指針が示されるまでは自重するべきだと思った」と話した。

 同市議会では昨年秋から不正の再発防止策を講じ、「市民に開かれた議会」への転換を進めている。政活費の使途をチェックする第三者機関の人選を今月中に行い、7月からの運用開始を目指す。領収書など証拠書類は7月3日から公開することにしており、ネット公開は年内を予定している。

 全国市民オンブズマン連絡会議の調査によると、都道府県と政令指定都市、中核市の計114議会のうち、富山市だけが15年度に支給された政活費を全て使い切っていた。 

■県議会自民は70%に減少
 県議会は1日、2016年度の政務活動費に関する各会派の決算額を公表した。全て使ったのは共産のみで、残る7会派の使い切り率は60~90%台だった。全体では75・4%と前年度に比べ10ポイント以上減少しており、使途の厳格化などが影響したとみられる。

 政活費は会派ごとに交付され、議員1人当たり月額30万円が支給される。不正を受けて、16年度から県政報告会の茶菓子代に充てることを禁止するなど、適切な運用に向けた取り組みを進めている。

 所属議員30人の最大会派・自民党の使い切り率は70・8%(前年度比15・5ポイント減)だった。交付額は1億470万円で、広聴広報費や調査研究費などに7413万円を支出した。議員2人が辞職し、昨年9月に解散した民進党の使い切り率は61・7%(同14・6ポイント減)だった。各会派の収支報告書や会計帳簿、領収書などの証拠書類の写しは、7月3日から議会事務局で閲覧できる。県議会ホームページでも同日から公開する予定。

北日本新聞社

最終更新:6/2(金) 0:42
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