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世界遺産活用し観光のまちづくり 田辺市が基本計画

6/2(金) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県田辺市は2日、観光を切り口としたまちづくりの指針「世界遺産等を活かした魅力あるまちづくり基本計画」を公表した。基本理念は「世界に開かれた持続可能な観光まちづくり」。市街地への観光客受け入れや海外からの観光客への対応強化、二次交通の整備を重点項目に挙げている。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録から10年以上が経過し、昨年は闘鶏神社など市内5カ所が追加登録された。計画はこれまでの観光施策を検証し、さらなる交流人口の増大を目指すために作った。本年度から10年間の計画で、対象は市全域。

 将来像は「紀伊山地の霊場と参詣道がつなぐ、質の高い観光のまち」。住民が誇りを持って生活でき、訪れる観光客を癒やすことができる「住んで良し、訪れて良し」のまちづくりを掲げている。

 計画は五つの基本方針、「世界遺産の保全」「まちづくりに関わる人材の育成」「地域の魅力向上」「一体的な魅力発信」「海外との交流」で構成。中でも早急に取り組む施策を重点プロジェクトとして3項目挙げている。

 一つは外国人観光客への対応。2004年の世界遺産登録時に年間1千人台だった外国人宿泊客は12年以降急増。14年には1万人を、16年は3万人を超えた。対象を絞った誘客が効果を発揮している格好で、今後、需要に応じた新たなサービスを提供するなど受け入れ態勢を強化する。

 闘鶏神社の登録で世界遺産エリアに加わった市街地の観光客受け入れも喫緊の課題。玄関口となるJR紀伊田辺駅から同神社までの良好な景観づくり、市街地に観光客を滞留させる拠点としてポケットパークの整備を急ぐとしている。

最終更新:6/2(金) 17:00
紀伊民報