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格上げ後のインドネシア、妙味薄れたとみる債券投資家も

6/2(金) 14:23配信

Bloomberg

インドネシアを3大格付け会社全てが投資適格級としたことで、インドネシア債への資金流入が増えるとの楽観的な見方が広がった。だがリスクに対する報酬の要因は悪化しつつある。

資金運用会社としては世界一の米ブラックロックは、インドネシア全体については引き続き強気だが、同国のドル建て債を「アンダーウエート」に変更。ドイチェ・バンク・ウェルス・マネジメントはドル建て債の利益を確定すべき時だとしている。

ある意味でインドネシア債は自らの人気の犠牲になっている。現地通貨建て市場では、年初来での約67億ドル(約7480億円)相当の資金流入とインフレ加速で、実質利回りが2015年後半以来の低水準となった。ドル建て債の米国債に対する利回り上乗せ幅は、13年に米金融緩和のテーパリング(段階的な縮小)を巡り市場がタントラム(かんしゃく)に陥る前の低い水準に近づいている。

ブラックロックのアジアクレジット責任者ニーラ ジ・セス氏(シンガポール在勤)は、インドネシアのドル建てソブリン債およびソブリン債に準ずる証券が「さらにアウトパフォーマンスする余地は限られている」と述べた。

原題:Some Bond Buyers Say Thanks for Indonesia Upgrade, Now Adieu (1)(抜粋)

Andrew Janes, Lilian Karunungan

最終更新:6/2(金) 14:23
Bloomberg