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『テイルズ ジ オブ アビス』前半の物語を2時間の舞台に凝縮。“テイルズ オブ ザ ステージ”リポート【テイルズ オブ フェスティバル 2017】

6/3(土) 11:17配信

ファミ通.com

文・取材:ライター 西川くん

●舞台の見どころをリポート!(ネタバレ注意)
 2017年6月2日~4日の3日間、横浜アリーナにて開催されている、『テイルズ』シリーズの祭典“テイルズ オブ フェスティバル 2017”。開催1日目には、『テイルズ ジ オブ アビス』を題材に、『テイルズ』シリーズ初の舞台化を実現した“テイルズ オブ ザ ステージ”を公演。2日目~3日目には豪華出演声優陣によるトークなどが行われる。

 本記事では、1日目の会場の様子と、“テイルズ オブ ザ ステージ”の公演の模様をリポートしていこう。なお、本リポートには、“テイルズ オブ ザ ステージ”のネタバレが含まれているので、まだ詳細を知りたくないという人は注意してほしい。

 1日目の出演者は以下の通り。

■出演者
岩城滉太(ルーク・フォン・ファブレ役)
星波(ティア・グランツ役)
高橋駿一(ジェイド・カーティス役)
甲斐千尋(アニス・タトリン役)
細川洪(ガイ・セシル役)
朝倉ふゆな(ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア役)
高橋紗妃(イオン役)
新井雄也(アッシュ役)
RYOJI(ヴァン・グランツ役)
廣瀬大介(アスラン・フリングス役)

 会場には公演前からたくさんのファンたちが集結。ずらりと並ぶキャラクターパネルや、出演者たちへのプレゼントボックスなどには大きな人だかりができていたほか、物販ブースにも長蛇の列ができていた。さらに、『テイルズ オブ ゼスティリア』のノルミンも会場に現れ、終始ファンに囲まれるほどの人気ぶりで、大きな盛り上がりを見せていた。

 開演前の影ナレーションでは、ルークやティアなど、『テイルズ オブ ジ アビス』に登場したおなじみの面々が登場し、紆余曲折ありながらも、横浜アリーナへと向かうルークたちのスキットを展開。会場の招待状をなくしてしまったルークを助けるために奮闘したり、舞台の開演を楽しみにしながら過去の思い出を語り合ったりと、コメディタッチの会話劇で会場を笑いで包んでいた。

 いよいよ会場が暗転し、ステージの開始。暗転が明けると、ステージ上のモニターには、『テイルズ オブ ジ アビス』のタイトル画面が! そこでニューゲームを選択し、舞台が開幕するというニクい演出には、会場からも大きな歓声があがっていた。そしてオープニングでは、本公演の出演陣が勢ぞろいし、おなじみの主題歌『カルマ』と、オープニングムービーに合わせて、ダンスを披露した。

 冒頭は、ルーク、ヴァン、ガイの稽古のシーンからスタートし、ヴァンを倒すために現れたティアとルークの出会いから、ストーリーは駆け足で描かれる。モニターには原作ムービーが流れる場面もあり、懐かしさを感じさせつつ、舞台上の物語の理解を助けてくれた。また、武器を使用した殺陣も満載で、序盤からティアはバク転を連発するなど、ゲーム中の軽快な動きを再現したかのような動きで観客たちを沸かせていた。

 そしてルークたちはチーグルの森で、ミュウと出会う。ゲームのマップ画面を使用して現在地の説明をしたり、ゲームのエンカウント演出、勝利ポーズや勝利セリフの再現など、原作らしさを感じさせてくれる演出が多いのはうれしいポイント。また、敵となるモンスターももちろん舞台役者たちが演じるのだが、めちゃくちゃアクロバット! グルグルと空中で回転しながらの戦いが生で披露され、観客たちからも「おおっ!」という驚きの声が多くあがっていた。

 ジェイド、アニス、ナタリア、イオンなどの仲間たちと出会い、物語は進んでいく。登場人物の再現度もバッチリで、とくにルークは見た目や言動も、まるでゲームから飛び出してきたかのような本人っぷり。また、ガイも「ガイ様、華麗に参上!」と、お決まりのキメ台詞で登場したかと思えば、アニスやティアから逃げ回り、コミカルにステージ上を走るという女性恐怖症っぷりも健在で、会場を笑いに包んでいた。

 アニスも、元気いっぱいにステージ全体を走り回ったりと、とってもキュート。観客たちに「『アビス』で好きなキャラクターは誰ですか?」とアニスが聞くシーンもあり、観客に無理やりアニスが好きと答えさせたり、ルークが好きと答えた観客に向かって「月夜ばかりと思うなよ!」と、決め(?)セリフを吐くなど、彼女の出るシーンは笑いが絶えなかった。

 そして、戦乱に巻き込まれていくルークだったが、師匠であるヴァンがルークを惑わせていく。ヴァンはゲーム本編よりも、より悪役らしい描きかたがされていたほか、バトルなどでもダンスを多彩に披露し、より妖艶な空気を感じさせてくれた。全編通してヴァンのダンスは、あまりにも華麗! 本舞台の、大きな見どころのひとつだろう。また、リグレットやシンクなど、六神将の一部も登場し、物語をより盛り上げていた。

 ストーリーは中盤へと差し掛かり、いよいよアッシュが登場。アッシュとの戦いでは、舞台を降りて観客席の真ん中にあるステージで大迫力のバトルシーンを展開。目まぐるしくも、アクロバティックなバトルを間近で見ることができ、筆者も思わず大興奮。とくにジェイドは杖よりも徒手空拳で戦うシーンが多く、バク宙やスピンキックなど、まるでワイヤーアクションのような殺陣を舞台上でバンバン披露! 筆者の中のジェイド像とは、またひと味違った魅力を感じさせてくれた。


 そして、ヴァンに騙され街を破壊してしまったルーク。「俺は悪くねぇ!」と、原作でもお馴染みのセリフを連呼しながら、仲間たちに見放されていくルーク。そして落ち込んだルークを、ティアがやさしく迎え入れる。ティアの歌や、ルークが髪を切るシーンなども忠実に再現されていた。

 失望されたルークだったが、改心したあとは仲間たちと仲直り。そしてナタリア、イオン、ガイなどの過去や謎も明かされていき、ついにヴァンとの最終決戦! ラストには、“魔王地顎陣”などの必殺技を、全員でヴァンに叩き込む! そのままヴァンは倒れ込み、ついに師匠を倒したルークだったが……。そこに現れたのは、アッシュ。「これで終わりと思うなよ!」とアッシュが叫ぶと、ステージ上のスクリーンには“To Be Continued”の文字が!

 ラストには、物語後半の名シーンの数々が、ダイジェストで披露され、まさかこのまま終わるのか……!? と思いきや、最後に夏公演決定の発表がされると、会場全体も大熱狂! そして本当の最後には、出演者全員がお別れのあいさつをし、本舞台は終了となった。

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 本編の第1章を、まるまる2時間に収め切りながらも、ルークの未熟さゆえの葛藤などをしっかりと描きつつ、『テイルズ』らしいアクション満載で彩った本公演。筆者としては、こんなのもったいない!! 何公演もやって、もっともっといろんなシーンが見たい!! と、思ってしまうほどに、完成度の高さを感じた。夏公演の続きを、楽しみに待ちたい。

●上演後には鈴木千尋さん、ゆかなさんが登場!
 公演が終わると、『テイルズ ジ オブ アビス』にてルークを演じた鈴木千尋さん、ティアを演じたゆかなさんが登場しトークを展開。鈴木さんは、ゲームではひとりでルークとアッシュを演じたことから、舞台にルーク&アッシュが揃っているのが不思議だと語った。ゆかなさんは、ヴァンが踊りまくっていたことに、とても驚いたとか。

 また、本舞台でルークを演じた岩城さん、ティアを演じた星さん、アッシュを演じた高橋さんも登場。岩城さんは大勢の観客に囲まれて緊張していたそうだが、大きなパワーをもらえたと観客へアピール。また、星さんはティアらしく凛々しく立ち振る舞おうと考えていたが、本番になると緊張で震えていたことを明かしていた。

 最後は出演者全員で、本日の感想や夏公演に向けての意気込みを語りつつ、鈴木さん&岩城さんのWルークで、「舞台は本当に!」、「悪くねぇ!」と、観客に向かって叫ぶコール&レスポンスで終了となった。

 なお、ファミ通.comでは、“テイルズ オブ フェスティバル 2017”の2日目、3日目もリポート予定なので、ぜひお楽しみに!

最終更新:6/3(土) 11:17
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