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豪雨再現、危険を予測 つくば防災研

6/3(土) 4:00配信

茨城新聞クロスアイ

つくば市天王台の防災科学技術研究所は2日、梅雨や台風シーズンを前に、世界最大の大型降雨実験施設を報道陣に公開、国内過去最高の降雨量である毎時300ミリ相当の雨など「ゲリラ豪雨」を再現した。

同施設は土砂災害や降雨の影響を研究するため、3千平方メートルの広範囲に雨を降らせることができる。長さ360メートルを移動し、丘陵部などさまざまな設定で降雨による土砂崩壊の実験ができるのが特徴。

実験では、高さ16メートルの天井から散水し、都市排水の限界雨量となる毎時60ミリから、国内最大時間雨量の180ミリへと段階的に強さを上げた。2011年に新潟県内で国内最高を記録した10分間50ミリ(毎時300ミリ相当)を再現すると、施設内は強い雨音で会話がかき消され、10メートル先の人影がかすんだ。

酒井直樹主任研究員は、15年の常総市の水害や、昨年の熊本地震後の降雨による土砂災害の恐れを挙げ、「豪雨になった場合は屋内に退避するのも一つの方法」と指摘した。その上で「浸水や液状化、土砂崩れといった自宅周囲の危険箇所を把握し、どこに避難するかあらかじめ考えてほしい」と呼び掛けた。


(綿引正雄)

茨城新聞社