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タモリが指原とまゆゆの仲の良さを言及!?ゆず、亀と山Pも出演したMステを定点観測すれば、今のJ-POPシーンがわかる!

6/3(土) 18:20配信

M-ON!Press(エムオンプレス)

音楽ブロガー・レジーが、「ミュージックステーション」の放送内容を基に最新のJ-POP事情についてお届けする連載「月刊 レジーのMステ定点観測」。[前編]ではDragon Ashについてお届けしましたが、[後編]ではこちらの話題からどうぞ。

【詳細】MVはこちら

前篇はこちら:https://www.m-on-music.jp/0000207361/

■アイドルのストーリー[1]:私立恵比寿中学

26日の放送に出演して新曲「なないろ」を歌った私立恵比寿中学(エビ中)。メンバーの松野莉奈さんが18歳の若さで急逝するという悲しすぎる出来事を経て改めて活動を再開させたエビ中。

トーク前のVTRでは、直近行われたライブで気丈に振る舞う7人の姿が紹介されていました。「なないろ」はレキシこと池田貴史の作詞作曲によるナンバーで、文字通り七色の虹を思い起こさせるようなカラフルな曲調。

歌詞には松野さんのイメージカラーだった青色を意識してか“見上げれば青い空”というフレーズが登場し、タイトルの「なないろ」も松野さんの誕生日の7月16日の語呂合わせになっているなど、彼女に対する思いが詰まった楽曲です。

ただ、エビ中の清廉なイメージがそのまま楽曲に昇華されたかのようなこの曲は、諸々の背景を切り離したとしても今このグループが歌うべき素晴らしい楽曲だと思います。アイドルシーンも細分化が進み、よりエキセントリックな方向に表現を先鋭化させるグループも目立ってきました。メジャーフィールドで戦う彼女たちのようなグループが歌うべきは、こういったストレートなポップソングなのではないでしょうか。

エビ中の面々も、パフォーマンス時には湿っぽくならずに爽やかな表情で歌い切っていたのがまた良かったです。それでもやはりいろいろ思うところもあったのか、番組ラストでは廣田あいかが「歌わせていただけてうれしかったです、ありがとうございました」と涙をこらえながら語っていました。

ちなみにこの日エビ中とDragon Ashが交流していたというのは[前編]でお伝えした通りですが、Dragon Ashも2012年にベースを担当していた馬場育三が亡くなるという事態に見舞われています。同じ悲しみを共有する者同士のシンパシーを感じる部分もあったのでしょうか。

■アイドルのストーリー[2]:AKB48

同じく26日に出演していたAKB48。まもなくスタートする選抜総選挙の投票権が封入されるシングルの表題曲「願いごとの持ち腐れ」を披露しました。この曲には“ある日 些細なことから 争ってる二人がいた”という歌詞が登場しますが、トーク前のVTRではこの歌詞をフィーチャーして指原莉乃と渡辺麻友の総選挙でのセンター争いについて紹介。「仲良いですよ」と話すふたりに対して「ホント?」と突っ込むタモリでしたが、この手のいじりは総選挙前後でのお約束ですね(メンバーが笑って否定するところまでが定番です)。

NHKの合唱コンクールの課題曲にもなっている今回の曲は、マイナー調の8分の6拍子で展開されるシングル表題曲にしては異色の楽曲。操り人形のようなダンスが特徴的ですが、昨年大きな評判を呼んだ欅坂46「サイレントマジョリティー」からの影響も微妙に感じさせます。

個人的にはそろそろこういうトリッキーなものよりも「ストレートにいい曲」が欲しいところですが……総選挙後のシングルでそういう楽曲が来るのを期待したいです。

■2人組の絆[1]:ゆず

12日のMステに出演したゆずは、4月28日から2回続けての登場。この日はデビュー20周年を記念してベストアルバム『YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM ゆずイロハ1997-2017』に収録されている「サヨナラバス」「雨のち晴レルヤ」「虹」「夏色」という代表曲4曲を披露しました。

歌唱前のトークでは北川悠仁が「4曲続けてやるので、タンバリン持ったりピアニカ持ったりバタバタしますが」と苦笑いしながら語っていましたが、いざステージが始まる器用に楽器を持ちかえながら無事にパフォーマンスをこなしました。

思わずメロディを口ずさんでしまう楽曲が畳み掛けられるこの日のゆずを見ていると、この人たちはJ-POPの歴史の中に確かにポジションを築きあげたんだなというのを改めて実感します。

そういえばデビュー当時の彼らは「地上波に出ないアーティスト」というような位置付けだった気がしますが、最近ではすっかりMステの常連(この日も4月28日から2回連続での出演でした)。

■2人組の絆[2]:亀と山P

[前編]で取り上げたDragon AshのMステ出演というのも彼らがブレイクした1999年当時は考えられなかったことですし、20年も時間が経つといろいろと予想外のことが起きます。

5月19日、26日に2週連続で出演したのが亀と山P。2005年11月にリリースされた大ヒット曲「青春アミーゴ」を「修二と彰」として歌ったふたりが、久々にユニットを組んで表舞台に登場しました。

19日はSMAP「俺たちに明日はある」っぽい男らしさを感じさせる「背中越しのチャンス」を、26日は「背中越しのチャンス」と合わせて「青春アミーゴ」のアンサーソング「逆転レボルシオン」をパフォーマンス。

さらにこの日は事前にアナウンスされていなかった「青春アミーゴ」も12年ぶりに披露しました。これには「(「青春アミーゴ」を)学校中みんなで踊っていた」と話していた指原莉乃も興奮した表情になっていました。

すでにジャニーズ事務所では中堅の域に入りつつあるふたりですが、26日のジャニーズJr.を従えたパフォーマンスの前には「僕らがジュニアのときにやらせてもらっていたこと、先輩のバックに立ってMステに出させてもらったりしたことを後輩にもしてあげられたらと話していた」と組織を引っ張る人間としての自覚が感じられるコメントも。

少し前からMステにジャニーズ事務所のデビュー前のグループの出演が増えてきていますが(5月も東京B少年が単体で出演しました)、新世代の台頭が進みつつあるなかで事務所内のパワーバランスがどう変わっていくのか注目したいところです。

次回のMステは6月2日。人気俳優の菅田将暉のソロデビュー曲披露に注目です。それでは来月もよろしくお願いいたします!

TEXT BY レジー(音楽ブロガー/ライター)


【2017年5月12日放送分 出演アーティスト】
倉木麻衣「渡月橋 ~君 想ふ~」
スキマスイッチ大橋卓弥&トレンディエンジェル斎藤 司「映画『SING/シング』MステSPメドレー」
西野カナ「パッ」
Flower「MOON JELLYFISH」
ゆず「サヨナラバス」「雨のち晴レルヤ」「虹」「夏色」
東京B少年「BYAKUYA」「僕はVampire」「Sexy Zone」「Come On A My House」「喜びの歌」「Love Situation」「Hi Hi JET」

【2017年5月19日放送分 出演アーティスト】
LiSA「Catch the Moment」「Rally Go Round」「Brave Freak Out」
WANIMA「CHARM」
Aimer「蝶々結び」「Stars in the rain」
Flower「MOON JELLYFISH」
亀と山P「背中越しのチャンス」
ウルフルズ「バカヤロー」

【2017年5月26日放送分 出演アーティスト】
コブクロ「心」
亀と山P「逆転レボルシオン」「背中越しのチャンス」「青春アミーゴ」
AKB48「願いごとの持ち腐れ」
私立恵比寿中学「なないろ」
Dragon Ash「Mix it Up」