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MRI 診断技術普及へ補助器具を開発 焼津市立総合病院

6/3(土) 8:58配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 焼津市立総合病院はこのほど、MRI(磁気共鳴画像装置)を使った画像診断技術「DWIBS法」に対応した補助器具を、医療機器関連企業のメディカルエキスパート(東京)と共同開発した。既存のMRI機器に取り付けて使用でき、がんの早期発見や転移検索に有効な同技術の普及につながる仕組みを実現した。

 DWIBS法は、PET(陽電子放射断層撮影)と同様に、MRIを使った全身検査。放射線や注射を使わず、検査費用もPETに比べ約20%に抑えられるのが特徴。高い精度の画質で身体、経済面でもメリットが多い一方、撮影可能な面積が専用の受信機を体に当てた部位に限られる。

 開発した天板と呼ばれる補助器具は木製で、患者が寝る機器の上部に置いて使用。体と機器の間にできた十数センチの空間を利用し、受信機を体に沿ってスライドさせる。部位をずらしながら検査を繰り返すことで全身画像を撮影できる。同病院では2016年6月ごろから、天板を使った撮影を試験的に始め、現在は幅広い診療科で導入している。

 同病院によると、DWIBS法を使った全身画像の撮影に対応したMRIは高価。天板の利用により、通常のMRIを買い替えずにDWIBS法が実施できる。

 17日に千葉県で開かれる日本医学検査学会で、天板の開発に取り組んだ宮崎研一臨床検査技師(37)が研究概要を発表する。宮崎氏は「検査で患者の安心感を高め、少しでも負担が軽くなれば」と話している。

静岡新聞社