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中日・荒木が2000安打達成 プロ22年目「どんな下手でもここまで来れる」

6/3(土) 15:12配信

東スポWeb

 中日・荒木雅博内野手(39)が3日、楽天戦(ナゴヤドーム)で史上48人目となる通算2000安打を達成した。「2番・二塁」で先発出場し、4回一死無走者の第2打席、楽天・美馬の初球を右前へ弾き返して達成した。

 プロ野球史に異彩を放つ2000安打だ。「どんな下手でもここまで来れる。あの人ができたのだからと思ってもらえれば」と荒木。決して自身を卑下しているわけではない。むしろ矜持だ。他のスター選手とは違う。特別な才能があったわけではない。人一倍の努力でここまでたどり着いた。だからこそ大記録が輝かしい。

 学生時代サッカーではゴールを量産し、バレーボールの助っ人ではエースアタッカーとして鳴らした。そんな荒木にとって一番苦手なスポーツが野球だったのかもしれない。「体と間に物が入るとダメなんだよ。守備はグラブだからまだいい。打撃はバットが入るからね」と苦笑いを浮かべる。しかし、うまくいかないからこそ反骨心に火がつき野球に夢中となった。

 高校は名門・熊本工の野球部に入学。1年のときは練習時間が与えられず夜9時に先輩たちの練習が終了してから遅くまでこっそり自主練習をした。近所から苦情が出ると一度帰宅するふりをして再びグラウンドに戻った。

 1995年のドラフト会議で中日からの1位指名を受け背番号は2。「頼むからやめてくれと思った」と振り返る。そんな選手ではないと自分自身が一番分かっていた。1年目のキャンプではフリー打撃で打球がケージの外にも飛ばず。「周りにバカにされた。『あれがドラフト1位か?』って」。ファームの広島戦(由宇)を終え名古屋に帰る広島駅で「(博多行きの)反対ホームに行けば熊本に帰れるな。乗りたいな」と弱気になったこともあった。

 一軍に定着してレギュラーとなっても自分を厳しく律した。キャンプでは誰よりもノックを受け、オフのトレーニングも欠かさなかった。「プロでヒット1本打てるかどうかの人間。野球に不安が多いからここまでできた」

 入団時に思いもつかなかった2000安打達成。それは“努力の男”へ野球の神様からのプレゼントだった。

最終更新:6/3(土) 20:43
東スポWeb

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