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2000安打までM1 中日荒木が語っていた「理想の引き際」

6/3(土) 12:54配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「M1」となった。

 中日の荒木雅博(39)が、2日の楽天戦で両親が見守る中、七回に貴重な追加点となる中前適時打を放った。これでプロ通算2000安打にあと1本と迫った。偉業達成は3日以降に持ち越しとなったが、達成すれば48人目の記録となる。

 これだけ安打を積み重ねていながら、規定打席に到達して3割をマークしたのは06年の1度だけ。チームの方針で犠打や進塁打を優先していることの裏付けでもある。

 それでもコツコツ積み上げ22年目。39歳のベテランは今年2月のキャンプで記録について聞くと、「めちゃくちゃ意識してるよ。(日米2000安打の達成が近い)青木よりは先に行きたいよね、年下だから」と笑った。

 しかし、年々感じるのは抗しきれない体の衰え。「毎年、年を重ねるごとに体の疲れが取れなくなってきてしんどい」と嘆く。その対策のひとつとして、今年のオフとキャンプでは連日10キロ走って体力づくりに励んだ。体重も絞り、80キロから77キロに減らしたという。

 昨季は93試合で打率.246と苦しんだ。記録達成のため、肉体だけでなく意識改革にも着手。それは「考えないこと」だという。

「いつもは体の動きを理論的に考えながら体を動かしてきたけど、そうじゃなく、バッティングも守備も走塁も本来の反応に任せてするようにしている。思い切ってヘッドスライディングなんかしちゃったりしているけど、そういう反応でやるというのも大事。考えないでやるというのは、これまで考えながら結果を残してきた以上、すぐには難しいけど、自分の中ではかなり大きな変化だったね。頭でっかちにならないようにしている」

 ついにその努力が報われるときが来るが、大きくて難しい目標だからこそ、危惧されるのが達成後の「燃え尽き症候群」。先日、現役引退を発表した女子ゴルフの宮里藍が、「モチベーションの維持が難しくなった」と引退理由を述べたばかりだ。

「そこに立ってみないと分からない。オレの場合は、まだバッティングをもっと追究していきたいという思いがあるから、おそらく燃え尽きるというようなことにはならないと思うけど、小久保さんから『達成した後のモチベーションが……』という話は聞いたからね」

 そして、こうも言った。

「オレは線香花火のようにやめたい。最後のひと花を咲かせるためにどうしたらいいのかと考えながら踏ん張っている。チームが最下位のときには達成したくないなあ」

 現在、チームは5位。荒木の記録を起爆剤に巻き返すことができるか。

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