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愛鱗会ブラジル支部=伯人新人が総合優勝!=“泳ぐ宝石”錦鯉の品評会=「日本のレベルに追いつきたい」

6/3(土) 7:49配信

ニッケイ新聞

 真鯉の中から突然変異により出現したものを、地道な品種改良の積重ねて宝石のような魚にした日本の国魚「錦鯉」。全日本愛鱗会ブラジル支部(アンドレ・カルンボ会長)は、『第36回ブラジル錦鯉品評展示会』を先月26から28日、サンパウロ州アチバイア市内エドムンド・ザノニ公園で開催した。全伯から参加した18人の生産者が、手塩にかけた錦鯉を出展し、来場者は色彩豊かで絢爛豪華な泳ぐ宝石に魅了された。

 今大会では、英国支部と同支部4人の審査員によって審査を実施。15~65センチ以上の5センチ毎の体長別及び種別を合わせ40部門と、10センチ毎に区分される5部門と総合優勝が選ばれる。
 審査基準となるのが、体形、色彩、模様の3つだ。最優先とされるのが、体高や体幅のある豊かな肉付き。それに続き色彩の美しさと対比、均整の取れた模様が総合的に評価された。
 今回総合優勝に輝いたのは、「力強さを感じさせ優雅」と評価され、墨の地体に白の斑紋が入った50センチ級の『白写り』を生産したアンドレ・バルビザン(34)さんだ。
 アンドレさんは参加2回目という新人。5年前にテレビ番組で錦鯉に魅せられ、生産者の道を志した。「まさか選ばれるとは思っていなかった。本当に嬉しい」と驚いた様子。養殖の秘訣を聞くと「一番重要なのが何よりも選別だ」と語る。「5年がかりでやっとここまで育ったけど、日本では2年でこの大きさに育つ。日本のレベルに追いつけるようさらに技術を磨きたい」と期待を膨らませた。
 同会の創立会員で家族とともにマイリポランで養殖業を営む田邊治喜(69、福岡県)さんによれば、雌が産卵する約11万個から受精するのが約5万個。品評会に出展できるような錦鯉に育つのはそのなかでも「ほんの一握り」だ。
 キレイな「いい鯉」は体が弱いという。広い池で、餌も酸素も十分に与えて贅沢に育てることが重要という。確率論からいえば、養殖池全体の生存率が高くないと、体の弱い「いい鯉」は生き残れない。体に模様が現れる生後約3カ月で1回目の選別となる。

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最終更新:6/3(土) 7:49
ニッケイ新聞