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さめる英国人のパスタ愛、「スパイラライザー」ブームの影響で

6/3(土) 12:01配信

The Telegraph

【記者:Katie Morley】
 英国人のパスタ愛がさめつつある。野菜を麺状にスライスできる調理器具「スパイラライザー」の普及のせいだという。

 市場調査会社ミンテル(Mintel)の消費者分析チームによると、英国におけるパスタの売り上げは記録的な低水準まで落ち込んでおり、消費は向こう3年間でさらに減少する見通しだ。

 パスタの売り上げ減の背景には、消費者の間でズッキーニ、ニンジン、カボチャなどの野菜を細長いらせん状にカットし、パスタ状の料理をつくることがブームとなっていることが挙げられる。野菜を長い麺状すれば、スパゲティのようだが炭水化物の含有量は少なく低カロリー、しかもより栄養豊富だという発想だ。

 ミンテルによると英国では成人の4分の1近くが、健康上の理由から炭水化物の摂取量を制限しており、5人に1人が食事をパスタなどの麺類やコメから、それらお馴染みの炭水化物食品の形状にカットした野菜に切り替えている。

 英国におけるパスタの販売量は2009年の41万トンから7年間で6万トン減少。今年は35万トンまで落ち込む見込みだ。

 パスタは何世紀にもわたってイタリア料理の中心を占めてきたが、データによると本場イタリアでさえも、消費者の約4分の1が健康上の理由からパスタの摂取を制限しており、その需要が減少しているという。ミンテルによると、イタリアの1人当たりのパスタ消費量は世界1位こそ維持しているものの減少傾向にあり、2011年の17.0キロから昨年は15.2キロにまで落ち込んでいる。

 ミンテルの国際食料・飲料アナリスト、ジョディ・ミノット(Jodie Minotto)氏は「炭水化物の摂取をめぐる健康不安は、パスタの売り上げを悪化させ続けている。特にイタリアでは2009年以来、毎年販売の売り上げが減少し続けている」と語った。

「タンパク質人気の高まりと、低炭水化物ダイエットの復活により、よりヘルシーで、体重管理に役立つと考えられている食品が好まれるようになり、パスタは敬遠され、厳しい状況に置かれている。栄養価の高さに重点を置いて新製品を開発したり、グルテンフリー食品に対する関心の高まりを活用したりすることが、パスタのイメージアップに役立つだろう」
【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:6/3(土) 12:01
The Telegraph