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喫煙者は受動喫煙対策をどう思う。たばこを吸いながら語り合った3時間

6/3(土) 12:15配信

BuzzFeed Japan

「世界禁煙デーに乾杯!」

受動喫煙対策をめぐる議論の中で注目された、5月31日の世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」。喫煙者たちが、自分たちを取り巻く環境を語り合う集会を東京都内で開いた。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

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登壇したのは、宗教ジャーナリストの藤倉善郎さん、エッセイストの中村うさぎさん、『日本会議の研究』で知られる著述家の菅野完さんの3人。いずれも未成年の時に喫煙をはじめ、紫煙を愛してやまないヘビースモーカーだ。

約30人が参加したトークライブハウスは、この日に限って喫煙可だった。非喫煙者もいる中、喫煙者は思い思いにたばこを吸いながら飲み物で乾杯し、瞬く間に紫煙が立ちこめていった。

調整が難航する受動喫煙対策

WHOによると、たばこにより世界で毎年700万人が死亡。そのうち、89万人が、受動喫煙によるもの。また、厚生労働省によると、日本では受動喫煙で毎年、約1万5000人が死亡しているという。

WHOの評価では、日本の受動喫煙対策は最低ランクで、厚労省は2020年までに対策を強化しようと、健康増進法改正案の提出を目指している。しかし、自民党と折り合いがつかず、調整は難航している。

「喫煙者=悪」でいいのか

非喫煙者は煙による健康被害だけではなく、臭いにも頭を悩ます現実がある。たばこを吸う人の多くが、害を与えるものであると理解しているのも事実だ。

受動喫煙対策をめぐる議論は、政治だけではなく身近でもホットな話題に。ネット上でも繰り広げられる中、喫煙者をそもそも嫌う人による「差別」が散見されるとして、藤倉さんはこう指摘する。

「受動喫煙に関する規制は仕方ない。でも、喫煙の話を考えるときには、受動喫煙をさせないのか、たばこを吸わせないのか、分けて考えないと危ない」

「『ポイ捨てするやつ死ね』『歩きたばこするやつ死ね』などの比較的まともな意見がある一方、『喫煙者全員死ね』『喫煙者に人権なんかないだろ』という差別的な発言があるんです」

中村さんは「そういう人は、快・不快の問題を正義と思い込んでしまう」と同意する。

しかし、菅野さんは「それを僕は、差別とは思わない」と反論した。

「生まれた時からの喫煙者はいない。僕らはたばこを吸うことを選び、選び続けてる。やめようと思えばやめられるのだから、差別という範疇から外れてしまう」

どんな人間であろうと人権はある。そして、喫煙者になった以上、他人に迷惑をかけてはいけない。しかし、「喫煙者=悪」として、どんな暴言を吐いてもいいわけではない。3人はそう意見が一致する。

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最終更新:6/3(土) 17:16
BuzzFeed Japan