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ビール値上がりに悲鳴 法改正で「安売り規制」、酒離れ懸念も

6/3(土) 11:10配信

デーリー東北新聞社

 小規模な酒屋さんを守ることを目的として、酒の過度の安売りを規制する改正酒税法が1日、施行され、全国各地でビールや発泡酒などの値上がりが相次いでいる。青森県八戸市内でも1割ほどの値上げに踏み切った量販店も。安売りの基準があいまいで、酒販店は価格設定に苦慮。一方、ビールが恋しくなるシーズン本格化前の“価格高騰”に、消費者は「こんなに値上がりして驚いた」と悲鳴を上げている。

 スーパーなどは集客目的でビールなどの安売りをしてきたが、今後は「赤字販売」が規制対象となる。

 「価格設定が難しい」と話すのは、市内に2店を展開する紅屋商事(青森市)の担当者。今後、顧客や同業他社の動向が気になるところだが、「売り上げは間違いなく落ち込むだろう」と頭を抱える。

 これまでの販売戦略の見直しを余儀なくされる格好で、市内に本部があるユニバースの担当者は「工夫していきたい」と話す。ビールの代わりとなるワインやチューハイといったジャンルの新たな売り方を、社内で検討しているという。

 今回の値上がりを巡っては、一部で買いだめの動きも見られた。酒販中心として市内で店舗展開する「セプドール アン」の根城店の佐々木幹雄副店長は「酒の販売がメインなので、これからの影響が大きい」と険しい表情。今回の“恩恵”を受けるはずの小規模店からも「酒離れにつながってしまうのでは」と懸念する声も聞こえる。

 2日、市内の酒販店に買い物に訪れた50代の女性は「値札を見て驚いた。これからは100円でも200円でも安いお店で買いたい」。同市西白山台に住む齊藤力さん(72)は、日本酒や焼酎などの陳列棚を眺め、「高くなったなあ」と驚きつつも「お酒が好きだから仕方ない」とあきらめの様子だった。

デーリー東北新聞社