ここから本文です

メルセデス代表のトト・ウルフ、2020年以降は音が大きい”最新式”エンジンの採用を希望?

6/3(土) 16:13配信

motorsport.com 日本版

 現在のV6ターボ・ハイブリッド式のパワーユニットは、2020年を最後に新しい仕様に切り替えられることが決まっている。これに伴いFIAは、2021年からのパワーユニットに関するレギュレーションについて、自動車メーカーとの協議を始めている。

【動画】ルノーが発表した、”10年後”のF1マシンコンセプト:R.S.2027

 現在のパワーユニットについては、”音が小さすぎる”という不満が、各方面から相次いでいる。そのため、将来的にV8エンジンを復活させる可能性も浮上している。

 メルセデスのトト・ウルフは、古いエンジンに回帰することについては否定的ながらも、マシンの音量を上げることは、F1全体で取り組まなければならない案件だと認識している。

「一般道では、ほとんどのモノがハイブリッドになりつつあり、効率化が求められ、そして自動運転に向かっている。しかしレーシングカーを見ることは、今も視覚的・聴覚的な意味合いが大きい」

「クルマが速く走るのを見ることができるが、音は非常に重要だ。音は、我々にパワーやスピード感を知らしめてくれる」

「現在のエンジンは、この点への注意が失われていると思う」

「今のエンジンが完全に悪いとは思わない。しかし、2020年以降の新しいエンジンを稼働させる上では、音は必要不可欠な要素になるはずだ」

独立系サプライヤーの参入

 現在4メーカーがグリッド上に存在する、今のF1エンジンにまつわる状況は、非常に良い状態にあるとウルフは言う。しかし、独立系のサプライヤーが参入するためには、2021年以降のレギュレーションを、早期に制定することが必要だと考えているようだ。

「今のF1には、4社のメジャーな自動車メーカーが参入し、エンジンを供給している」

「フェラーリ、ホンダ、ルノー、そしてメルセデスといった、世界で最高のスポーツカーブランドの中から、エンジンを選ぶことができる」

「こういった状況は、これまでのF1にはあまりなかったことだ。ただ、2020年以降に独立系のサプライヤーがF1に入ってこられるような状況を見つけることができれば、それは良いことだ」

「独立系のエンジンサプライヤーが、何年にもわたって巨額の投資をするメーカーに対峙することができるだろうか? 私には分からない」

「しかし、新しい規格を早期に完成させることができれば、独立系のエンジンサプライヤーがそのコンセプトを作り上げることを可能にするばかりか、彼らがスポンサーか投資家を見つけ、その規格を働かせることができるかもしれない」

「F1は技術を競うモノでなければならないと、私は110%確信している。8気筒に限定された自然吸気エンジンは、我々が行くべき方向性ではない。なぜなら、F1はそのDNAを失ってしまうからだ。もっとも強力で、もっとも速い可能性があり、そして最高の技術を持つエンジンである必要がある」

Jonathan Noble