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【UCL決勝直前#2】ジダン、”心のクラブ”を相手に史上初の連覇達成なるか

6/3(土) 6:10配信

theWORLD(ザ・ワールド)

ジダンは大舞台での対戦を心待ちにしている

サッカーに関して、誰にでも記憶に残っている試合、忘れられない瞬間があるだろう。筆者自身もこれまでの取材歴のなかでいくつか印象に 残っているシーンが思い浮かぶが、 強烈なインパクトとして残っているのが2001-02のUCLファイナルだ。 場所はスコットランドのグラスゴーにあるハンプデンパーク。対戦カードはレアル・マドリード×レヴァークーゼン。このときのレアルにはジネディーヌ・ジダンがいて、サッカーファンにはもはや詳しい説明がいらない。1-1で迎えた前半44分に決めた左足ボレーシュートは“史上最高に美しいボレー”としていまも語り継がれている。 あの瞬間に現場にいて、生で観戦できたのはサッカーを取材する者として本当に幸せなことだった。

そして、ジダンは現役時代に数々のタイトルを獲得しているが、UCLに優勝したのはこの一度だけだった。 長い年月を経て、ジダンはレアルの指揮官となって昨季UCLファイナルに挑み、実に堅いサッカーでアトレティコ・マドリードを下して優勝してみせた。ジダンにとってレアルは、現役時代に唯一、監督となってはじめてUCL制覇を成し遂げたメモリアルなクラブで、これだけでも感慨深いものがある。 それなのに、今季もまた話題性のあるファイナルが実現してしまった。 連覇を目指すジダン率いるレアルの前に立ちはだかるのは、かつてジダンがプレイしていたユヴェントスである。

「私の心にはいつもユヴェントスがある。大人として、選手として成長させてくれたからね。そのクラブとUCLファイナルで対戦できるのは特別な ことだ」と語るのはジダンで、対戦を心待ちにしている。 無論、簡単に勝てる相手ではないことは十分に理解している。

「(ユヴェントスから)得点を奪うのは本当に難しい。また、彼らの特徴は守備の強さだけではない。攻撃陣も素晴らしい。両者ともにファイナルを戦うに相応しいチームで、われわれが優勝候補の本命だとは考えていない」

ジダンにとってユヴェントスは特別なクラブで、だからこそ特徴を知り尽くしている。また、現在のレアルはターンオーバーすることで好調をキープしており、リーガでは第37節終了時点で5連勝、首位に立っている。「シーズン終盤を迎えると選手たちは疲労しているものだが、われわれは反対に良いフィジカルをキープしている」と語るのはジダンだが、それは偶然の産物ではなく自らの選手起用による賜物で、うまくチームをマネージメントしている。現役時代から百戦錬磨の男が率いるレアルは、 UCLとリーガの2冠を間違いなく射程圏内にとらえている。

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