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立山に小型機墜落 4人乗り 2人意識不明

6/3(土) 17:05配信

北日本新聞

 3日午後3時ごろ、立山町芦峅寺の北アルプス・立山連峰の山中に、富山空港から長野県の松本空港に向かっていた4人乗りの小型機が墜落した。県警によると、乗員とみられる男性から携帯電話で「2人は意識がなく、2人は意識がある」と110番があった。県警は、発信時の基地局情報から立山黒部アルペンルート大観峰駅付近が墜落現場とみて捜索したが同日夜までに発見できなかった。4日早朝、地上と上空から捜索を再開する。

 現場は長野との県境近くで、3千メートル級の山が連なる。県警ヘリが捜索したが、一帯の霧が濃いため断念。徒歩で現場に向かった県警山岳警備隊員7人は大観峰方面を一望できる雄山山頂付近まで行ったが墜落現場を特定できず、午後8時半ごろ、この日の捜索を打ち切った。同隊によると、雄山山頂付近は視界が約50メートル、風速10メートル、気温が氷点下5度と冬のような天気で、コンパスや衛星利用測位システム(GPS)を使わないと目的地に着くことができない状況だった。

 県警によると、4人は長野県松本市の木下孝雄さん(57)、同県岡谷市の小口英児さん(48)、同県下諏訪町の河西勝基さん(21)、同県富士見町の樋口和樹さん(22)。

 小型機を所有する新中央航空(茨城県龍ケ崎市)によると、機長は木下さんで、飛行歴35年のベテラン。操縦免許を取得している小口さんの訓練を目的としていた。機体は5月22~23日に松本空港で点検を受け、異常はなかったとしている。

 通報したのは河西さんとみられ「足が挟まれ動けない。機長と教官は意識がない」などと話したが、その後、連絡が取れなくなった。一帯の山小屋関係者、登山客などからの目撃情報も入っていない。

 捜索態勢は上市署員、山岳警備隊員を中心とした83人。4日も同規模を維持する。午前4時半に山岳警備隊員12人が室堂を出発し、県警ヘリも日の出から捜索を始める。長野、岐阜両県警や自衛隊も捜索に加わる予定。

 国土交通省によると、墜落したのは、単発プロペラ機のセスナ172P。3日午前に松本空港から富山空港に移動した。同日午後2時23分に富山空港を離陸。1時間ほどで松本空港に着く予定だった。

北日本新聞社

最終更新:6/4(日) 6:49
北日本新聞