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「バトン&バンドーン、無念の結末も、ポジティブな要素が見えた」:英誌ドライバー評価 F1モナコ編

6/3(土) 8:39配信

オートスポーツweb

 英AUTOSPORTが2017年F1第6戦モナコGPを戦った全ドライバーを10点満点で評価、今回の最高点9点が4人に与えられた。

2017年F1第6戦モナコGP 勝利を逃し、表彰台でも表情が硬かったキミ・ライコネン(フェラーリ)

 この企画は英AUTOSPORTが数年前から行っているもので、各グランプリにおいてすべてのドライバーに関して主に予選と決勝のパフォーマンスを評価し、さまざまなソースから得た情報を加味して採点する。

■戦略だけではない。実力で優勝をつかんだベッテルに最高点
 9点の評価が与えられたのは、セバスチャン・ベッテル、バルテリ・ボッタス、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツJr.の4人だった。

 フェラーリのベッテルは、2番グリッドから今季3勝目を飾った。予選で完璧なラップを走れずにポールポジションを逃したため満点は与えられなかったが、決勝での走りは素晴らしかったと短評には記されている。

「ルイス・ハミルトンは、フェラーリは戦略面でベッテルを(キミ・ライコネンより)優先したと主張しているが、その問題を別にして、ベッテルは実に見事なレースをした」

「ファーストスティントではライコネンの後ろで辛抱強く走り、ライコネンがピットストップをした後、ステイアウトした5周で、内に秘めた速さを搾り出してギャップを縮めて、逆転した。その後は余裕でリードを広げ、セーフティカーが出動した際にもレースをうまくコントロールし、優勝を飾った」

 メルセデスのボッタスは3番グリッドから4位でフィニッシュした。
「メルセデスはウルトラソフトタイヤにてこずっているが、ロシアGPの際と同様にボッタスはハミルトンよりもうまく対処し、予選ではポールに0.045秒差まで迫った。これをチームは『極めて優れた走り』と高く評価している」

「決勝では主に戦略によってダニエル・リカルドに表彰台を奪われる結果になったものの、ブレーキとタイヤのオーバーヒートにうまく対処し、背後のフェルスタッペンからの激しいプレッシャーに耐え抜いた」

 レッドブルのフェルスタッペンは4番グリッドからスタート、5位でフィニッシュした。
「予選でポールから0.318秒差のラップを走ったフェルスタッペンは、自分に可能な最大限の仕事をしたとして、“理にかなった”結果であると納得していた」

「決勝でもほぼ完璧な仕事をした。前を行くボッタスより早くピットストップを行い、前に出ることを狙ったが失敗。これがフェルスタッペンのレースを決定づけた。自分よりピットストップを遅らせたリカルドが3位に浮上し、自分が5位に下がったことに憤慨していたフェルスタッペンだが、レース後、チームからの説明を受け、納得したという」

 トロロッソのサインツは、6番グリッドからスタートし、6位入賞を果たした。
「モナコではフリープラクティスで走り出した瞬間からマシンに好感触を持ったというサインツは、強力なパフォーマンスを示し続けた」

「1周目にセルジオ・ペレスとの接触があったものの、レースを続行することができ、一貫して速さを見せつけ、終盤にはハミルトンからのプレッシャーにも耐え抜いた」

■マクラーレン・ホンダ:復帰バトンとバンドーン、パフォーマンスはよかったが結果につながらず

 マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソがインディ500に参戦することでモナコを欠場、代役としてジェンソン・バトンが1戦のみのF1復帰を果たした。

 バトンはこの週末に初めて今季型マシンMCL32を走らせたが、堂々予選9位を獲得。しかしパワーユニットのエレメント交換により最後尾に降格、ピットスタートを選択した。決勝では最後尾から浮上できないまま、パスカル・ウェーレインと接触し、レースを終える結果となった。バトンには6点の評価が与えられている。

「アロンソの代役としていい仕事をしていた。予選では、今回大きな進歩を見せたストフェル・バンドーンに近いタイムを出し、Q3進出を果たした」

「しかしアロンソ車のパワーユニット・コンポーネントを交換することをホンダが決めたため、最後尾に降格された」

「ピットレーンスタートの後、1周目にピットストップを行うという戦略で浮上を狙ったが、同じ戦略を採ったザウバーのウェーレインに引っかかり、ポルティエで仕掛けたものの接触し、リタイアとなった。これによってバトンには次戦グリッド降格のペナルティが科されたが、これがF1での最後のレースと本人は繰り返し述べており、ペナルティを行使する機会はなさそうだ」

「モナコの週末、特に土曜をバトンは心から楽しんでいたが、また走りたいとは思わないと語っている」

 バンドーンは、予選Q2で7位タイムを記録したものの、クラッシュしたため、Q3で走行できず、予選10位に。前戦でフェリペ・マッサと接触したことで科せられたグリッドペナルティを消化し、12番グリッドからスタートした。終盤まで10位を走り続け、チームにとって今季初入賞を果たすかに思えたが、セーフティカー明けにクラッシュし、リタイアに終わった。バンドーンには7点の評価が与えられた。

「週末の間に2回クラッシュし、ウォールでレースを終える結末となったものの、バンドーンは今回、2017年ここまででベストのパフォーマンスを見せた」

「Q2ではトップ10に入り、決勝スタートではハミルトンに抜かれたもののレース終盤までポイント圏内を走り続けた。しかしセーフティカー出動中にタイヤが冷えたところを、サン・デボーテでペレスからヒットされる形でバリアに突っ込み、レースを終える結果になった」


■2017年第6戦モナコGPの各ドライバーの点数は

 英AUTOSPORTによる2017年第6戦モナコGPでの各ドライバーの点数は以下のとおり(10点満点)。

■メルセデス
ルイス・ハミルトン:6点
バルテリ・ボッタス:9点
■レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド:8点
マックス・フェルスタッペン:9点
■フェラーリ
セバスチャン・ベッテル:9点
キミ・ライコネン:8点
■フォース・インディア
セルジオ・ペレス:7点
エステバン・オコン:7点
■ウイリアムズ
フェリペ・マッサ:7点
ランス・ストロール:5点
■マクラーレン
ジェンソン・バトン:6点
ストフェル・バンドーン:7点
■トロロッソ
カルロス・サインツJr.:9点
ダニール・クビアト:7点
■ハース
ロマン・グロージャン:7点
ケビン・マグヌッセン:8点
■ルノー
ニコ・ヒュルケンベルグ:8点
ジョリオン・パーマー:5点
■ザウバー
マーカス・エリクソン:5点
パスカル・ウェーレイン:6点

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