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NY外為(2日):ドル下落、雇用統計で利上げ見通しに不透明感

6/3(土) 5:47配信

Bloomberg

2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は昨年11月の米大統領選挙前の水準に下げた。朝方発表された5月の米雇用統計で雇用者数の伸び幅が市場予想を下回り、7月以降の利上げ時期を巡る見通しが不透明になった。

平均時給の伸びが減速したため、労働市場の逼迫(ひっぱく)がインフレ指標の主な項目である賃金の上昇につながっているとの見方に疑念が強まった。ドル指数は週間ベースで低下した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.9%下げて1ドル=110円40銭。対ユーロでは0.6%安の1ユーロ=1.1279ドル。米労働省の2日発表によると、5月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比13万8000人増と、4月の17万4000人増(改定値)から減速した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万2000人増だった。平均時給は前月比では0.2%増と、市場予想と一致。前年同月比では2.5%増。市場予想は2.6%増だった。3月と4月は合わせて6万6000人の下方修正となった。

ドイツ銀行の為替調査共同責任者、アラン・ラスキン氏は雇用統計について、当局が6月に25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利上げするのを阻止する「材料にはまったくならない」と述べた上で、「将来的な金融政策の見通しについてはやや疑問を投げかける内容だった」と続けた。

シリコン・バレー・バンクのシニア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「5月の内容は予想を大きく下回った。さらに前月までの下方修正がこれに追い打ちをかけた」と述べた。

フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、ここ数カ月の「完璧とはいえない」インフレ指標を巡る懸念は「正当化されない」と言明。経済の力強さを踏まえ今年0.25ポイントの利上げ3回という自身の見解を堅持した。

原題:Dollar Drops to Post-Election Low as Rate Hike Odds Recalibrated(抜粋)

相場を更新し、第4段落以降を追加します.

Dennis Pettit, Alexandria Arnold

最終更新:6/3(土) 6:23
Bloomberg