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静岡空港、開港8周年 訪日需要開拓、地域密着運営に期待

6/4(日) 7:45配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡空港は4日、開港8周年を迎えた。2016年度の搭乗者数は61万1361人で、開港以来最多を記録した15年度に次ぐ搭乗者数だったが、目標とする70万人には届かなかった。県は訪日外国人需要の取り込みなど一層の利用促進を図り、19年度に予定される運営権の民間事業者への移行を円滑に実現したい考え。地元からはより地域に密着した空港運営を期待する声が上がり、知事選(8日告示、25日投開票)に向けても魅力ある空港づくりを巡る論戦が期待される。

 県空港利用促進課によると、16年度の搭乗者数は15年度に比べて8万7291人(12・5%)減少した。国内線は15年度比8・4%増の33万4902人と順調に推移しているが、国際線が前年度比29%減の27万6459人と落ち込んだ。

 国際線は15年9~10月のピーク時に15路線週46往復が運航。その後は中国路線の運休が相次ぎ、現在は5路線週22往復。国内拠点空港の発着枠拡大などが大きく影響したとみられる。

 県は国際線のてこ入れのため、中国の旅行会社が企画する旅行商品の販売支援や、県域DMO(観光地経営組織)の静岡ツーリズムビューローと連携した誘客プロモーションなどの取り組みを強化し、訪日観光客増を目指している。県東部、西部地域の需要拡大に向けた旅行商品販売の強化、ビジネス利用支援などにも力を入れる。

 ハード面では、旅客ターミナルビルの増築改修工事が18年度に向けて進み、完成後は1時間1便が限度だった国際線の受け入れが1時間3便まで可能になる。飲食・物販スペースは現在の610平方メートルから1750平方メートル程度に拡張する。地元の牧之原市坂部区長で、坂部区空港対策協議会長も兼ねる大石吉彦さん(70)は、拡張後のターミナルビルでの地元農産物などの販売スペース確保を期待。「もっと地域に密着した空港にしてほしい。現状は期待外れのところがある」と指摘する。

 牧之原市商工会長で「富士山静岡空港と地域開発をすすめる会」会長も務める本杉芳郎さん(69)は東海道新幹線新駅設置や周辺への航空資料館の新設を求め「新駅や新たな観光スポットができれば、空港の利用者も増える」と話す。

静岡新聞社