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零戦、70年ぶりに東京湾飛ぶ 日本人パイロットが操縦、エアレース参加

6/4(日) 22:21配信

Aviation Wire

 零戦(ゼロ戦)の愛称で呼ばれる零式艦上戦闘機22型(製造番号:三菱第3858号)が、6月3日と4日に千葉県の幕張海浜公園で開かれた「レッドブル・エアレース千葉2017」に特別参加した。東京湾上空を零戦が飛行したのは、約70年ぶりとなった。

【東京湾上空を飛ぶ零戦】

 今回飛行した零戦は、三菱重工業(7011)が1942年に製造。全長9.06メートル、全幅12メートル、重量1863キロ、最高時速540.8キロで、1970年代にパプアニューギニアで発見された残骸をロシアで復元した。エンジンは、オリジナルの栄エンジンが修理できる状態ではなかったため、プラット・アンド・ホイットニー(PW)社製のものに換装されている。

 現存する飛行可能な零戦の復元機体は、レプリカを除くと全世界で4機で、すべてが米国籍。エアレースへの参加は、零戦の永年保存を目指すゼロエンタープライズ・ジャパン(東京・品川区)が立ち上げた「零戦里帰りプロジェクト」の一環で実施した。機体はゼロエンタープライズの米国法人が所有している。

 東京湾上空の里帰りフライトでは米国在住の日本人パイロット、柳田一昭さん(66)が操縦桿を握った。

 ゼロエンタープライズは2016年5月、鹿児島県内で零戦の試験飛行を実施。熊本地震の復興支援で、熊本空港にも着陸している。

 レッドブル・エアレースは、レースパイロットが飛行技術を競う世界選手権大会で、唯一の日本人パイロットである室屋義秀選手も出場。室屋選手は4日、昨年に続いて優勝して今季2勝目を挙げ、年間総合順位で1位となった。大会には零戦のほか、世界一周に挑戦しているダグラス(現ボーイング)DC-3型機(登録番号HB-IRJ)や、陸上自衛隊のヘリコプターなども参加した。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:6/4(日) 22:23
Aviation Wire