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ニッチな補償も登場「レジャー保険」の選び方をFP指南

6/4(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 サッカーの試合で息子が相手チームの子供と接触してケガをさせてしまった。山で遭難した娘をどうやって救助しようか……週末のスポーツやアウトドアレジャーで気になるのが、万一の事故やトラブルだろう。

 そんな時に役立つのが「レジャー保険」だが、意外と中身を知らない人が多いという。保険に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏に聞いた。

「レジャー保険は、損害保険会社や少額短期保険会社、一部共済が扱っている保険で、レジャーの最中の事故や損失を補償するものなので、どんなレジャーをするかによって、入るべき保険が変わるのです」

「海外旅行保険」や「国内旅行傷害保険」は定番だが、より特化したものが増えている。例えば、「ゴルファー保険」は自分や他人のケガやゴルフ用品の盗難を補償したり、ホールインワンの祝儀代をカバーしたり。海なら「ダイバーズ保険」、山なら「山岳保険」といった具合だ。

 ユニークなのは「チケット保険」。何らかのトラブルでライブ会場に行けなくなったら、そのチケット代金を補償してくれる保険だ。その旅行版が「旅行キャンセル保険」で、病気など不可避な理由のキャンセル料を補償する。

「お天気保険」は、旅先で3時間、6時間、10時間連続して雨が降った場合、旅行代金の一部を補償してくれる。絶景の地を訪れたのに、雨で景色が全く見えなかった。そんな時の“慰め料”か。

■カードの付帯や他の特約とも比較を

 なるほど、いろいろあるが、自分のケガは医療保険でカバーできるし、相手への損害賠償も、クレジットカードや火災保険、自動車保険の個人賠償責任保険特約で補えるケースがあるが……。

「確かにクレジットカードの保険は、補償が広いのですが、会費が無料だと、その内容が少額で十分でなかったり、そもそも旅行代金をカードで支払っていないと適用にならなかったりするので要確認です」

 自動車を運転中のトラブルは、個賠責の補償の対象外だ。出かける前にカードや火災保険の約款をチェックしておくといい。では、どんなレジャー保険を選ぶべきか。

「個別にレジャー保険が必要なのは、万一のときの損害額が大きくなりそうなケースです。例えば、山登りでの遭難は、警察や自衛隊の捜索費用自体は基本的に無料ですが、民間のヘリを依頼すると1時間約45万~50万円かかります。ゴルフの場合は、ホールインワンのご祝儀に100万円かかる人もいるといいます。喜びが悲しみにならないよう、備えておくのが無難です」(長尾氏)

 おすすめは「1日単位で入れる自動車保険」だという。夏休みなどに実家や友人をはじめ近しい人の車を借りてドライブする時に役立つ。車は自賠責保険の加入が義務付けられているが、任意保険には運転手の範囲や年齢を限定する特約が付いていることがあり、その範囲によっては補償がきかなくなる。仮に第三者がOKの契約でも、事故を起こせば保険料が上がって持ち主に迷惑もかかる。

「東京海上日動の『ちょいのり保険』と三井住友海上の『1DAY保険』なら、1日単位で加入できます。どちらも保険料は1日500円で、対人・対物事故の賠償、搭乗者のケガなどを補償してくれます。別料金で車両保険を付けるのも可能です」

 多くはスマホで簡単に申し込める。どれも日額数百円、年間数千円で加入できる。備えあれば憂いなしだ。