ここから本文です

美宇、丁寧にリベンジ許す!完敗の銅

6/4(日) 9:02配信

スポーツ報知

◆世界卓球 第6日 ▽女子シングルス準決勝 丁寧4―1平野(3日・ドイツ・デュッセルドルフ)

 【デュッセルドルフ(ドイツ)3日=林直史】女子シングルスは平野美宇(17)=エリートアカデミー=が準決勝で世界ランク1位の丁寧(中国)に1―4で敗れたが、同種目で48年ぶりの銅メダルを獲得した。

 本気になった世界女王の壁は厚かった。優勝した4月のアジア選手権以来となる丁寧との再戦。平野は0―3から1ゲームを奪い返す意地を見せたが、苦手なコースを徹底して突かれ、得意のバックハンドを封じられた。1―4の完敗に「中国選手に負けたことは悔しい。想定内だったんですけど、対策をされると実力が相手の方が上。そこで負けてしまった」と肩を落とした。

 敗れはしたが、成長を示す大会にもなった。アジア選手権で丁寧らトップ選手3人を破って優勝すると、中国は約1か月間の代表合宿に平野とプレースタイルの似た選手を4人も招集。合宿中は敗れた平野戦の映像を流し続けた。日本代表の馬場美香監督は「点差が離れても気を許すことなく大声を張り上げて、意地を感じた。攻め方もすごく変わっていた」と相手の変化を証言した。

 平野へのライバル心の強さを象徴していたのは第5ゲームだ。9―5から得点を奪った丁寧は勝ったと勘違いし、ガッツポーズをして平野に握手を求めようとした。百戦錬磨のリオ五輪金メダリストが冷静さを失うほど、脅威に感じる存在となっていた。

 世界選手権での打倒・中国は果たせなかったが、同種目では48年ぶりの銅メダルを獲得した。大会前、実家の「平野卓球センター」の子供たちや地元の山梨・中央市の市民から応援メッセージを2冊分、びっしりと書き込まれたノートを撮影した画像が届けられていた。「メダルを取りたい」と公言し、期待に応えたい気持ちも強かっただけに「プレッシャーもあった中で、本当にメダルが取れたことは良かった」。東京五輪までは3年ある。「前よりは縮まっている」と実感する世界の頂点との差は一歩ずつ、埋めればいい。

最終更新:6/4(日) 9:03
スポーツ報知