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吉村・佳純組「アンビリーバボー」48年ぶり混合ダブルス涙の金!

6/4(日) 6:05配信

スポーツ報知

◆世界卓球 第6日 ▽混合ダブルス決勝 吉村、石川組4―3陳、鄭組(3日・ドイツ・デュッセルドルフ)

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 【デュッセルドルフ(ドイツ)3日=林直史】混合ダブルスで前回銀メダルの吉村真晴(23)=名古屋ダイハツ=、石川佳純(24)=全農=組が1969年大会の長谷川信彦、今野安子以来48年ぶりの金メダルに輝いた。準決勝で方博(中国)、ソルヤ(ドイツ)組、決勝で台湾ペアにともに4―3で逆転勝ち。全種目を合わせても79年大会の男子シングルス・小野誠治以来38年ぶりの金メダルとなった。

 日本勢48年ぶりの金メダルを手にした瞬間、石川は吉村と抱き合い、歓喜の涙を浮かべた。石川は窮地に立っても攻めの姿勢を失わず、コースを狙って揺さぶった。吉村は強烈なドライブで得点を奪い続け、1―3から奇跡の大逆転で悲願を達成。優勝インタビューで石川が「アンビリーバボーです」と話せば、吉村は「アイムソーハッピー!」と応じて大観衆を沸かせた。

 銀メダルだった15年蘇州大会の雪辱を期し、2年近くのブランクを挟んで1月の全日本選手権でペアを再結成した。昨夏のリオ五輪ではともに団体でメダルを獲得。それぞれが磨いた技術と経験が重なり合い、ペアとしての力も大幅にアップした。頂点だけを見据えて臨んだ大会で、準決勝も1―3から逆転。石川は「前回は決勝ですごく残念な思いをした。どんなに苦しい場面でも必ず金メダルを取るという気持ちで、最後まで諦めずに戦うことができた」と胸を張った。

 石川は普段から同じ練習場に通う吉村について「小さい頃から仲のいい友達。何でも話せて励まし合える、とてもいいパートナー」と信頼を寄せる。ただ今大会はともに複数種目に出場。ペアでの練習時間が限られるため、大会前の合宿から、たとえ10分でも毎日欠かさず練習して感覚を維持した。宿舎の食堂で向かい合えば、卓球談議に花を咲かせた。

 日に日に強まった2人の絆は、大舞台で最高の輝きを放った。「本当に苦しい場面がたくさんあって、自分もなかなか調子が出なくて凡ミスが多い展開が続いた」。決勝をそう振り返った吉村は「でも石川さんが隣でずっと『大丈夫、大丈夫』とずっと励ましてくれた。それが救いになって、最後まで自分も何とかしてやろうって気持ちで戦えた」と感謝した。

 日本勢が世界選手権で金メダルを獲得するのは、全種目を通じて79年の男子シングルス・小野誠治以来38年ぶりの快挙だ。混合ダブルスはこれまで非五輪種目だったが、20年東京五輪では新種目として採用される可能性もある。石川は「(五輪)種目になってくれたらすごくうれしいです。もしなったら出場したい」と意欲を隠さない。息の合ったコンビネーションで歴史を変えた2人が、日本卓球界初の五輪金メダルへ大きな自信を手にした。

 ◆石川 佳純(いしかわ・かすみ)1993年2月23日、山口市生まれ。24歳。6歳から卓球を始め、2009年横浜世界選手権でシングルス8強。12年ロンドン五輪でシングルス4位、団体戦銀メダル。16年リオ五輪は団体銅メダル。ワールドツアー・グランドファイナルのシングルスで14年に日本女子初優勝。家族は両親と妹。157センチ、49キロ。左利き。

 ◆吉村 真晴(よしむら・まはる)1993年8月3日、茨城・東海村生まれ。23歳。7歳から卓球を始める。山口・野田学園高―愛知工大卒。2011年7月のアジアジュニアで日本人初V。12年1月の全日本選手権男子シングルスでは水谷隼の6連覇を阻止し、大会史上2人目の高校生優勝。16年リオ五輪の男子団体で銀メダルを獲得した。家族は両親と弟2人。177センチ、65キロ。右利き。

最終更新:6/4(日) 8:52
スポーツ報知