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子ども用、ふちに親指スポット、底を指形に加工 「しつけ椀」開発 若松の三義漆器店

6/4(日) 10:26配信

福島民報

 福島県会津若松市の三義漆器店は子どもにお椀(わん)のきれいな持ち方を身に付けさせる「しつけ椀」を開発した。器を持って食べる日本の食文化を継承させたいとの思いを込めた。クラウドファンディングを活用し、今月中にも先行販売する。
 子ども用のお椀のふちに親指を置くスポットを付け、底にある高台の人さし指、中指、薬指を添える部分は曲線にした。素材は軽くて壊れにくいPET樹脂を採用。化学塗料、または漆で表面を仕上げた商品を用意する。
 贈答用として使えるよう文字入れのサービスもある。市内の筆文字アーティスト斎藤志登美さんの協力でオリジナル文字も書き込める。
 お椀のふちを上から5本指でつかんだり、手のひらにお椀を載せたりと持ち方が不安定なために汁物をこぼす子どもは少なくない。同社は、未来を担う子どもたちに、見た目に美しく、安定性のある持ち方を身に付けてもらおうと1年かけて新商品の研究、開発を進めてきた。
 クラウドファンディングは「Makuake」(マクアケ)のサイトで行う。資金提供者に「しつけ椀」を贈る。金額は1個1500円から3000円程度で調整している。
 5月27、28の両日に湯川村の道の駅「あいづ 湯川・会津坂下」で催した第2回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)受賞企業による連携イベントで同社は「しつけ椀」を展示した。来場した親子からは「こんなお椀が欲しかった」「どうしたら購入できるのか」など反響があった。
 同社の曽根佳弘社長は「会津漆器の新たな可能性を追求した商品。喜んで使ってもらえると思う」と期待する。今後は日本文化に関心を持つ外国人向けに「しつけ椀」の改良も検討している。

福島民報社

最終更新:6/4(日) 11:14
福島民報