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スマホに食われたデジタルカメラ市場に回復の兆し

6/4(日) 8:30配信

投信1

デジタルカメラに春が来た(かな?)

デジタルカメラの生産が底入れをしています。

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)が2017年6月1日に発表したデジタルカメラ統計(2017年4月実績)によれば、コンパクト型とレンズ交換型を合わせたデジタルスチルカメラの2017年1-4月累計生産台数は対前年同期比+3%増、生産金額は同+4%増となりました。
 
ちなみに、2016年1-4月累計生産台数は対前年同期比▲25%減、生産金額は同▲17%減という厳しい数値でした。前年同期のハードルは低いため、ぬか喜びに終わる可能性も否定できません。しかし、下げ止まりの兆候が出てきたことはプラスに受け止めていいのではないでしょうか。

長期衰退のデジカメ市場

ケータイ、スマホのカメラ機能がコンパクトデジタルカメラの市場を奪ってきたことは皆さんご承知の通りです。CIPAのデータを遡ると生産台数、生産金額がともに暦年(1-12月)でプラスになった最後の年は2010年です。

その後は次のような長期縮小を続けました。以下、数値は対前年比増減率です。

2011年 台数▲6%減、金額▲15%減
2012年 台数▲12%減、金額+2%増
2013年 台数▲39%減、金額▲26%減
2014年 台数▲30%減、金額▲19%減
2015年 台数▲18%減、金額▲5%減
2016年 台数▲32%減、金額▲22%減

2016年は熊本震災によりソニーの撮像素子の供給が減少した影響もありますので、その分減少に拍車がかかっていることは否定できませんが、それにしても厳しい市場縮小を経験したことになります。

そしてレンズ交換式が残った

市場縮小の主因はコンパクトカメラがほぼ淘汰されたことです。コンパクトカメラのデータを見ると、以下のように激減していることがわかります。

2010年 1億900万台 9,774億円
2016年 1,200万台 1,630億円

一方、レンズ交換式は以下のようになんとか市場規模を保っていると言えるでしょう。

2010年 1,300万台 3,950億円
2016年 1,100万台 3,643億円

金額を比較すると、2016年にはコンパクトカメラの生産金額はレンズ交換式の半分にも満たなくなりました。事実上スマホに置き換えられたと言ってよいでしょう。

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最終更新:6/4(日) 17:35
投信1

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