ここから本文です

保護者がスマホに気を取られると、子どもの素行が悪くなる 米研究

6/4(日) 10:50配信

The Telegraph

【記者:Laura Donnelly】
 保護者がスマートフォンに時間を費やしすぎると、子どもの素行が悪くなることを示唆する研究結果が発表された。

 米ミシガン大学(University of Michigan)とイリノイ州立大学(Illinois State University)が170家族を対象に行ったこの研究は、母親や父親の注意がスマートフォンやタブレット、ノートパソコンに向くことが原因で、親子の交流がどれだけ日常的に妨げられているかを分析した。

 これによると保護者の約半数が、特別なことがない日でも子どもと一対一で話しているときに少なくとも1日3回、話を中断してスマホなどのIT機器を使用すると回答した。また4分の1は、1日2回程度と回答した。

 研究ではさらに保護者にアンケートに答える形で、子どもが泣く、不機嫌になる、イライラする、かんしゃくを起こす、多動性障害や情動不安の兆候を示すといった態度の頻度を評価してもらった。するとこうした態度は、保護者が子どもとの会話中にスマホを使っていると認めた家族でいっそうよくみられることが分かった。

 子どもと一緒に食事したり、遊んだり、日常のことをしたり、会話したりしているときに携帯電話の留守電をチェックするような簡単な行為も妨害となり得る。

 子どもとの会話中のメールチェックのように妨害の度合いが比較的低いものでも、子どもの過敏症やかんしゃく、多動性障害、すすり泣きといった行動問題の増加につながるとされている。

 同研究によると、父親よりも母親の方が、交流の妨げとなるそうした割り込みの時間が子どもたちの欲求不満の引き金となる可能性を理解しているという。

 学術誌「チャイルド・デベロップメント(Child Development)」に発表されたこの論文の著者は、研究は観察に基づいたものであり、割り込みが子どもの欲求不満の原因となることは証明していないと述べている。

 逆に子どもの素行不良が原因で、その「ストレスを解消」するために保護者がスマホに注意を向けている可能性もあるという。しかし著者らは、食事中など、家族の誰もがスマホやタブレットをいじってはいけない時間をどうにかしてつくるよう保護者に呼び掛けている。

 本研究の上席著者で子どもの素行の専門家である、ミシガン大学(University of Michigan)付属C.S.モット小児病院(C.S. Mott Children's Hospital)の小児科医、ジェニー・ラデスキー(Jenny Radesky)氏は「家庭でのテクノロジーの使用を全面的に禁止することは、現実的なことでも、必要不可欠なことでもないだろう。しかし限度を定めれば、子どもたちとの大切な時間にスマートフォンなどのモバイルテクノロジーに妨害される事態を保護者が避けやすくなるだろう」と述べている。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デイリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:6/4(日) 10:50
The Telegraph

Yahoo!ニュースからのお知らせ