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死亡事故の7割 左から車にはねられる

6/4(日) 17:43配信

福井新聞ONLINE

 福井県が高齢者交通死亡事故多発警報を発令した5月26日以降も、夜間に道路を歩いて横断中の高齢者が車にはねられる事故が県内で相次いでいる。道路中央付近から渡り終えるまでにはねられるケースが多く、左から来る車への注意が不十分な可能性があるという。県警は信号機のある地点や横断歩道、歩道橋を渡り、道路横断中も左右の確認を徹底するよう呼び掛けている。

 県内では19日から1週間で、高齢者が被害に遭う交通死亡事故が3件発生した。26日に今年初の多発警報が発令され、県と県警が交通取り締まりや啓発活動を強化している中、29日夜、福井市で86歳の男性が車にはねられ死亡。30日夜には同市で76歳の男性がはねられ意識不明の重体となった。

 県警によると、19~30日の4件の死亡事故と1件の重体事故の計5件のうち4件が道路を歩いて横断中、左から来た車にはねられた。2012~16年の5年間でも、夜間に道路を横断中にはねられ死亡した42人のうち7割の30人が、左から来た車にはねられている。

 道路を横断する歩行者にとって、右からの車は渡り始めに来るが、左からの車は横断途中に来る。県警交通部の岩瀬繁雄管理官は、渡り始めに右からの車を特に注意して確認している間に、左から車が近づいている場合もあると指摘。「道路を渡り始めてからも再度左右の確認を徹底してほしい」と注意喚起する。

 歩行者には、ドライバーが気付きやすいよう明るい服装や反射材の着用を、ドライバーには前方の安全確認の徹底とハイビーム運転を呼び掛けている。

福井新聞社