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「フィブリノゲン製剤」保険適用目指す 福島で3学会シンポ

6/4(日) 10:00配信

福島民友新聞

 日本産婦人科・新生児血液学会など3学会合同のシンポジウムが3日、福島市で開かれた。危機的な大量出血患者の救命に有効とされる「フィブリノゲン製剤」の保険適用を目指すことで一致した。
 3学会は日本産婦人科・新生児血液学会のほか、日本心臓血管外科学会と日本輸血・細胞治療学会。シンポは日本産婦人科・新生児血液学会の学術集会最終日に合わせて開かれ、学術集会会長を務める大戸斉福島医大輸血・移植免疫学講座名誉教授は「必要な患者に対し、安全性が確認されたフィブリノゲン製剤が早急に使用できるようにすべきだ」と宣言した。
 フィブリノゲン製剤は、出血を止める作用がある体内のフィブリノゲンが低下した患者に、止血のために投与される。フィブリノゲン製剤はかつて薬害肝炎問題を引き起こしたが、技術が発達した現在は安全に使用することが可能になったという。
 シンポでは、産婦人科医や心臓血管外科医らが登壇し、妊産婦死亡につながる産科危機的出血や、心臓大血管手術の際にフィブリノゲン製剤が有効であることをデータに基づいて発表した。パネリストの一人の秋野公造参院議員は保険適用に至る事例として、胃がん予防のためのピロリ菌除菌が保険適用される経緯を紹介した。

福島民友新聞

最終更新:6/4(日) 10:18
福島民友新聞