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廃線の駅舎が現代アート美術館に 石川・珠洲で「奥能登国際芸術祭」今秋開催

6/4(日) 11:10配信

乗りものニュース

テーマは「最涯の芸術祭、最先端の美術」

 石川県珠洲市が2017年9月3日(日)から10月22日(日)の日程で初開催する「奥能登国際芸術祭2017」にて、2005(平成17)年に廃線となった「のと鉄道能登線」の旧駅舎が、現代アートの展示場所としてよみがえることが決定しました。

【写真】作品の展示場所となる旧鵜飼駅

 珠洲市が能登半島の先端に位置することから、芸術祭のテーマは「最涯(さいはて)の芸術祭、最先端の美術」。能登線の旧駅舎のほか、映画館や保育園、古民家、公民館、倉庫など市内39か所を舞台に、国内外のアーティスト39組が写真や彫刻などの現代アートを展示します。

 今回使用される能登線の旧駅舎は「蛸島」「珠洲」「飯田」「上戸」「鵜飼」の計5駅。終着駅だった旧蛸島駅には海外の男性アーティストふたりが出展し、旧駅舎の構内や線路を使った作品を披露します。ドイツのトビアス・レーベルガーさんは、行き止まりだった場所に突如現れる、空中に延びる通路を制作。珠洲市の担当者は「大陸につながる道を表現しようとしているのかもしれませんね」と話します。

 この芸術祭は、岡山・香川両県で3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」と同じく、北川フラムさんが総合ディレクターを務めます。産業廃棄物問題を抱えた香川県土庄町の豊島などが「アートの島」としてにぎわう状況に触発され開催が決定。現代アートのほか、郷土料理によるおもてなしの体験ツアーなどが計画されています。

「旧飯田駅は河口龍夫さんの手によって、列車の忘れ物を集めた美術館へと生まれ変わり始めました。旧鵜飼駅は、アデル・アブデスメッドさんが『静止した時間』とのコンセプトで作品を構想しています。それぞれに物語がある場所をひとつひとつ訪れながら、岬を巡る芸術祭です」(珠洲市担当者)

 なお、奥能登国際芸術祭は50日間で3万人の集客を目指すということです。

乗りものニュース編集部