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「ETC2.0」、何ができる? 導入には数万円 料金支払いだけでないメリットは?

6/4(日) 14:08配信

乗りものニュース

運転支援サービスが受けられる

「ETC2.0」は、従来のETCと何が違うのでしょうか。

 大きな特徴は、従来のETCが高速道路の料金支払いのみに特化していたのに対し、「ETC2.0」ではカーナビやスマートフォン、あるいは「ETC2.0」車載器の発話機能を通じ、渋滞回避支援や安全運転支援といった運転支援サービスが受けられることです。

【画像】街なかでは「ETC2.0」はどこで利用できる?

 これらの情報は、全国の高速道路および一般道路上約1600か所に設置されている「ITSスポット」と呼ばれる装置から、クルマに自動的に送信されます。たとえば、行く先に渋滞がある場合に、それを回避するルート案内が提供されます。

最大1000kmぶんの道路交通情報から最適ルート提示

 カーナビなどに提供されている「VICS」(道路交通情報通信システム)の渋滞情報はこれまで、都道府県単位の情報しか受信できなかったため、都道府県境をまたぐルート検索で目的地付近の渋滞情報が反映されないことがありました。しかし、この「VICS」情報の伝達方法に「ITSスポット」が加わったことで、「ETC2.0」対応車には最大でおよそ1000kmぶんの道路交通情報が提供されるようになりました。より広域な道路網のなかから最適なルートが割り出されるほか、渋滞回避ルートの簡易図、道路上から撮影した渋滞箇所の状況画像なども表示されます。

 前方の事故多発地点や急カーブ、落下物などの存在も画像と音声で伝えられるほか、高速道路を走行しているあいだに災害が発生した場合には、そのとき取るべき行動や、通行可能なルートなどが案内されます。また、高速道路SAや「道の駅」に設置されている「ITSスポット」付近では、周辺の観光情報なども提供されます。

高速道路の料金割引、「街なか」での料金決済も

 現在、「ETC2.0」搭載車は、圏央道を約2割引きで利用できます。たとえば平日の日中に神奈川県の海老名IC(神奈川県海老名市)から埼玉県の白岡菖蒲IC(埼玉県久喜市)まで圏央道を利用した場合の料金は、通常で3070円、ETC利用で2850円、「ETC2.0」利用で2590円です。この圏央道における「ETC2.0」限定の割引について、国土交通省は次のように話します。

「都心を避けた圏央道への迂回を政策として促進していることと、『ETC2.0』の普及促進というふたつの観点から実施しています。現時点では、この割引の他路線への適用は未定ですが、『ETC2.0』によって走行経路の把握が可能になることから、目的地までの道路状況に応じてルートを選択することで、料金に流動性を持たせることも検討しています」(国土交通省高速道路課)

 今後さらに、「ETC2.0」の走行経路情報を活用し、高速道路を走行中に渋滞を避けたルートを通行した際に、利用料金が割引になる制度や、前方が通行止めの場合にICをいったん出て一般道に迂回し、再度高速道路に進入した際に、連続した走行とみなされる措置などの導入も予定されています。国土交通省はすでに、「ETC2.0」搭載車が高速道路から一般道の「道の駅」など休憩施設への一時退出を可能とする試行を、関越道の高崎玉村IC(群馬県高崎市)で2017年5月27日(土)から開始しています。

 また道路だけにとどまらず、駐車場や、飲食店のドライブスルー、ガソリンスタンドなどでの料金を、「ETC2.0」で決済できるサービスなども登場すると、国土交通省ウェブサイトで公表されています。

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