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【F1分析】ランキング3位のボッタスは“見た目以上“の結果を出している

6/4(日) 10:00配信

motorsport.com 日本版

 メルセデスのバルテリ・ボッタスは、チームメイトのルイス・ハミルトンに遅れを取るシーズンを送るだろうと考えられていた。しかし現在ドライバーズランキング3位のボッタスのパフォーマンスを分析すると、ハミルトンを上回る数字が出てきた。

【写真】4月のロシアGPでF1初優勝を飾ったボッタス。残りのレースでもポイント獲得と勝利を狙う

 シーズンが開幕するまでは、”自分はニコ・ロズベルグに代わってメルセデスに選ばれた価値のあるドライバーである”、ということを証明しなければいけないというプレッシャーにさらされていたと、ボッタス自身もわかっていた。

 これまでの6レースでは、第3戦中国GPで“アマチュア“のようなスピンをしたり、第5戦スペインGPではターン1でキミ・ライコネン(フェラーリ)と接触するなど、“もっと良い仕事ができたはずだ“と自身でも認めるような厳しい瞬間もあった。またドライバーズランキングでは、チームメイトのハミルトンを29ポイント差で追いかけている。

 しかし、その29ポイントのうち15ポイントは、3位を走行中だったスペインGPで起きたエンジントラブルで失ったものであり、その前の第4戦ロシアGPでは、4番手スタートからF1初優勝を飾っている。

 メルセデスとは1年のみの契約を締結したボッタスだが、統計では、見た目以上のものが示されている。

 ハミルトンとボッタスの両者が完走した5レースの成績は3対2とハミルトンが上回っているが、予選での成績は3対3となっている。

 またこれまでの6レースの各セッション(フリー走行、予選、決勝)のファステストラップをパーセンテージに置き換え(100%を完全なファステストタイムとする)比較すると、ボッタスの方がハミルトンよりも速いということがわかる。

 今年のモナコGPでは、メルセデスは特にウルトラソフトタイヤを適切な作動温度領域に入れることに苦戦し、ハミルトンよりもボッタスの方がタイヤをうまく使っていた。

 予選では、ボッタスがポールポジションから0.045秒遅れの4番手だったものの、ハミルトンは予選14番手だった。なおハミルトンはレースでは挽回し、7位でフィニッシュした。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、「タイヤを機能させることができなかったという事実を考えると、(ボッタスにとっては)良い週末だった」

「我々は何度も分析をした。あの週末は、彼はマシンのペースを上回るパフォーマンスを発揮した。彼のマシンには全てにおいて信頼性があった」

「もっと遅いマシンだったら劣勢になるし、4位でポイントを獲得し、素晴らしい仕事をした。プレッシャーもあったが、彼のパフォーマンスは良かった。ソチではセバスチャン(ベッテル/フェラーリ)と共に実力を示した」

「彼は素晴らしい心構えを持ってステップアップしている。冷静さを保って、一緒に働くことが本当の喜びだとわかっている」

 ボッタスは自信を深めているように見え、残りの14レースでも改善を続けていくことに望みを抱いている。

「まだシーズンの75%も残っているということが、僕に自信を与えてくれる」とボッタスは話した。

「つまり、まだレースがたくさんあって、可能性も大いにあり、もっとポイントが獲れるということだ。もっと良くするためにも改善を続けていくだけだということもわかっている」

「もちろん、僕が思っていた以上にポイント差は大きいけど、まだ序盤だ。状況はすぐに変わる可能性もある」

「今年は良いレースができると思っている。いくつかのレースでは良い仕事ができたけど、一貫して良いレベルに持っていかないといけないと感じている」

Lawrence Barretto