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見た目は昭和初期、性能は21世紀 JR西、SL全盛期の旧型客車復刻 「SLやまぐち号」用

6/4(日) 17:00配信

乗りものニュース

SLを今後数十年は、走らせ続けるために

 JR西日本が、昭和初期に誕生した旧型客車を復刻。2017年6月4日(日)、新山口駅(山口市)で報道陣へ公開しました。

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 国鉄(JR)初の復活SL列車として1979(昭和54)年から、山口線の新山口駅と津和野駅(島根県津和野町)のあいだで運行されている「SLやまぐち号」用の新しい客車で、JR西日本によると、同列車を持続的に運転するため今回、SL全盛期に走っていた旧型客車を復刻したといいます。

 JR西日本は、車両の老朽化といった課題はあるものの、これまでの歴史的経緯や利用者に好評であることをかんがみ、産業革命の原動力で、近代日本における産業遺産のひとつである「SL」を後世に継承することは同社の社会的使命だと考えているといい、持続的なSL動態保存(動く状態で保存すること)体制の整備に着手。今後、少なくとも数十年程度は安定的にSLの動態保存を継続できるよう、SLの解体検査に特化した専用検修庫も新設しています。

 このたび公開された復刻車両35系のコンセプトは、「SL全盛期の旧型客車であるマイテ49、オハ35、オハ31を復刻」「SLの音や煙を体感できる開放型展望デッキや開閉窓の設置」「SLを体験し学べるフリースペースの設置」「バリアフリー対応、ベビーカー置場、温水洗浄機能付きトイレなどによる快適性向上」の4点。昭和初期の車両を復刻したものですが、窓が開けられるといった古い車両の特徴、雰囲気と、最新の快適性、サービスを併せ持っているのが大きなポイントです。もちろんクーラーが搭載されており、トイレは温水洗浄便座、照明はLED、停車駅の案内などをする車内液晶モニターも。グリーン車の各席、それぞれのボックスシートにコンセントも用意されました。

 JR西日本の担当者によると復刻にあたり、安全基準の変化で往時は使えた材料が現代では使えないこと、古い資料を集めることなどが難しかったといいます。安全性確保のため、ドアも自動ドアになっています。

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