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スポーツカー、念願かない店内に 川越の眼鏡店主「楽しいが一番」

6/4(日) 10:32配信

埼玉新聞

 埼玉県川越市仲町の眼鏡店「カニヤ」は昨年9月から、店内にほぼ原型の1981年製スポーツカー「スーパーセブン」を置いている。車用サングラスの販売にもつながり、「好きなものがそばにあって申し訳ない」「楽しいのが一番。もう趣味の部屋状態」。念願かなった店主の可児昌彦さん(55)はすこぶるご機嫌だ。

 「現実性がない夢」に転機が訪れたのは6年ほど前。同じ車種を所有する客が店内に車が収まることを熱弁した。可児さんも改めて測ると、入ることを実感。顧客でもある市内の自動車整備業者に相談し、オークション経由で購入した。

 車のために店入り口の自動ドアは観音開きのドアに改装。どかすことになった棚の商品は引き出しなどにしまった。

 そもそも、別の小さい車種や商品展示への影響は考えなかったのだろうか。そんな問いに可児さんは満面の笑みで、「実現へ抵抗はなくワクワクだった。『走る』という楽しみを考えたらこの車しか浮かばなかった」。

 店は川越の商店街「大正浪漫夢通り」にあり、車の出入りはかなり目立つ。「周りは触れないようにしているみたい。『君子危うきに近寄らず』ですかね」とまたもにっこり。「私にはこれがファーストカー」と、別のコンパクトカーがあってもこれで買い物にも行くという。

 カーショップと間違えた客がいた一方で、可児さんは日本眼鏡技術者協会のSS級認定眼鏡士でもある。その腕前で2004年のアテネ・パラリンピックのアーチェリー銅メダリスト平沢奈古選手(ふじみ野市在住)のほか、自転車のプロロードレーサーらトップ選手のサングラスのサポートをしている。

 車の存在は会員制交流サイト(SNS)や口コミで広がり、遠くは新潟から訪れた人も。「いい意味で店を『おもちゃ箱みたい』と言われました」。可児さんは終始楽しそうに話していた。

 車に触るのは禁止だが、見学は自由。営業は午前10時から午後7時まで。休みは毎週水曜、第3火曜。問い合わせは、同店(電話049・222・0509)へ。

最終更新:6/4(日) 10:32
埼玉新聞