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足首を痛めて棄権したゴファンのその後をコーチが説明 [全仏テニス]

6/4(日) 12:00配信

THE TENNIS DAILY

 ダビド・ゴファン(ベルギー)の全仏オープンは、あるポイントで彼がコート後方に走り、地面に敷いてあった防水幕に足をとられてケガをした瞬間に、終わってしまった。

ゴファンが試合中のアクシデントで3回戦を途中棄権 [全仏オープン]

 フランス・パリで開催されている「全仏オープン」(5月28日~6月11日/クレーコート)の大会6日目に男子シングルス3回戦をプレーしていた第10シードのゴファンは、ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)を相手に、第1セットの終盤、スザンヌ・ランラン・コートのベースライン後方へボールを追って走り込んだ際、右足首を痛めて病院に運ばれた。ゴファンの右足は、雨が降った場合にコートを守る防水シートの下に入り、引っかかってしまったのだ。

「彼はMRI検査を受け、結果を聞いてややほっとしている。靭帯が切れたり、骨が折れたりはしていない」とゴファンのコーチであるティエリー・ファン クリーンプトは言った。

「さしあたり、我々は楽天的な見方をしている」

 彼は、ゴファンは治療のために数日パリにとどまり、その後ベルギーに戻る予定であると言い添えた。

 ゴファンは昨年のロラン・ギャロス(全仏)でベスト8に進出していた。

 5年前、21歳のときにゴファンは全仏の4回戦に進出した1995年以来のラッキールーザーとなった。ラッキールーザーとは、予選で負けたが、ほかの選手が棄権したために本戦に入ることを許された選手のことである。

 その金曜日、ゴファンは第1セット5-4リードで自分のサービスゲームを迎えた。3つのセットポイントを無駄にしてしまったあと、ふたりが問題の長いラリーの中で競り合っていたとき、ゴファンはブレークポイントに直面していた。ラリーの中の14本目のストロークでゴファンは彼の左サイドのほうに非常に深いボールを追って走り、バックハンドロブを放った瞬間に、走った勢いに乗って右足をスライドさせ、その足が防水カバーの端に引っかかることになった。

 ゴファンは左手を伸ばし、後方の壁に手をついて体を支えようとしたが、体勢を崩してそのまま地面に倒れ足首をひねってしまった。その間、ゼバロスはネットに背を向けてボールを追い、何が起きたのかを見ていなかった。ゼバロスの返球はアウトとなったので、ゴファンは実のところ、このポイントを取っている。

 ゼバロスはゴファンが倒れたままであるのを見たとき、頭に手を当て、それから、仰向けに倒れているゴファンが頭を乗せられるよう、ゴファンのもとにタオルを運んで行った。総立ちで拍手を送る観客に見送られ、メディカル・タイムアウトのため、ゴファンはふたりのスタッフに両側から支えられながらロッカールームに向かったが、数分後、試合が続行されない旨がアナウンスされた。

「彼が迅速に回復するよう祈っている」

 ゴファンのラケットや荷物をまとめ、彼のために運んでいく気遣いを見せたゼバロスは、のちにこう言った。

「彼はすごくいいやつなんだ。とても穏やかでね。誰とも言い争ったりなんかしない。常に礼儀正しく、敬意ある振る舞いをしている」

 世界65位のゼバロスは今週3回戦を戦うまで、2013年から全仏オープンで1試合にも勝っていなかった。彼は、ここまで17回全仏に出場しながら、一度も2回戦以上に勝ち進んだことはなかったのだ。

「どう感じていいのかわからないよ」とゼバロスは言った。「ある意味では少しうれしい。なぜってここまでで最高の成績だからね。でも反面、彼(ゴファン)のことを考えると悲しいよ」。

 大会主催者は、選手たちがより安全にするために、何かできるか考えてみる必要があるだろうと言った。

 一方、コート後方にある防水幕について尋ねられたゼバロスは、「ああもちろん、かなり危ないよ」と答えている。(C)AP (テニスマガジン/テニスデイリー)

Photo: PARIS, FRANCE - JUNE 2: Thierry Van Cleemput, coach of David Goffin of Belgium answers to the media following his player's injury on day 6 of the 2017 French Open, second Grand Slam of the season at Roland Garros stadium on June 2, 2017 in Paris, France. (Photo by Jean Catuffe/Getty Images)

最終更新:6/4(日) 12:00
THE TENNIS DAILY