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母子の悲劇語り継ぐ 4日まで「戦争展」

6/4(日) 7:13配信

カナロコ by 神奈川新聞

 戦争による悲劇を忘れてはならないと、横浜大空襲などの戦争資料約500点を展示する「平和のための戦争展inよこはま」(実行委主催)が4日まで、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開かれている。ことしは母子3人が死亡、6人が負傷した横浜米軍機墜落事故から40年になるのを受け、3日には俳優の高橋長英さんが遺族の著書を朗読し、3人を慰霊した。

 高橋さんは、犠牲となった子どもたちの祖父、土志田勇さんの著書「米軍ジェット機事故で失った娘と孫よ」を朗読しながら事故を解説。やけどのため全身を包帯でまかれ、水を欲しがりながら死んでいった3歳の裕一郎ちゃん、1歳で亡くなった康弘ちゃん、大手術を繰り返し4年4カ月後に31歳で亡くなった母の和枝さんの悲劇を語った。

 また、米軍中心に現場検証が行われたことや、日米地位協定の問題を指摘しながら「沖縄で続く事件を見ても、米軍基地を取り巻く状況は墜落から40年たった今も改善されていない。日本は独立国とは言えないのではないか」と憤った。

 この日は、横浜市立日吉台中学校の演劇部が朗読劇「横浜大空襲 横浜は戦場だった」を披露。神倉稔さん(85)=大和市=が横浜大空襲で母と弟を失った体験を語ったほか、横浜市原爆被災者の会の西冨房江さん(92)が広島での被爆体験、坂本敏江さん(80)=藤沢市=が横浜での戦時中の体験を語り戦争の悲惨さを伝えた。

 4日は展示のほか、午後1時半から、横浜市立横浜商業高校(Y校、同市南区)の任意団体「NGOグローカリー」のメンバーが「高校生が戦争の影を見て、学んで、伝える」をテーマに報告を行う。