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茅ケ崎の彫刻家「記憶呼び起こす新作」

6/4(日) 8:01配信

カナロコ by 神奈川新聞

 茅ケ崎市在住の彫刻家、小田薫さん(38)の個展「追憶」が、大磯町の画廊サロンドダーユで開催中だ。記憶や思い出をテーマに、鉄を素材にした蔵のような形の新作など21点が並ぶ。16日まで。入場無料。

 ゆったりした空間に置かれた作品は、小さな扉がついた建物のよう。鉄の表面に漆を焼き付けてあり、落ち着いた印象を与える。どことなく懐かしさを抱かせる雰囲気にファンも多い。

 「日々を暮らしていると捨ててしまわないと生きていけない感情や過去の出来事がある。それらがあったからこそ今がある。道しるべとして覚えておきたい大切なもの」と小田さん。

 こうした大事な記憶を保管する入れ物として建物に似た姿を作り、思いを託してきた。ここ数年、人と人とのつながりの薄さなどをテーマにしようかと悩んだこともあったが、原点である「記憶が住まう場所」のテーマに立ち返った。

 小田さんは「作品を見た人が、懐かしい出来事や感情を喚起する装置として役割を果たせればいい。ゆっくり作品と向き合ってほしい」と来場を呼びかけた。

 午前11時~午後6時。月・火曜休み。JR大磯駅から平塚駅北口駅行きバスで花水下車。問い合わせは同画廊電話0463(72)7500。