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サルの管理捕獲強化 清川村

6/4(日) 20:36配信

カナロコ by 神奈川新聞

 清川村は恒常化しているニホンザルの農作物被害を減らそうと対策強化に乗り出した。5月初めに大型の囲いわなを県内自治体で初めて設置、過密化する群れの全頭捕獲を目指す。

 村によると、囲いわなは縦8メートル、横5メートル、高さ2・7メートル、開放されている天井部から入ると、柵の返しで出られなくなる仕組み。

 設置場所は同村煤ケ谷の山林に隣接する農地。厚木市寄りで、集落が村内で比較的多く、生活被害や人身被害が発生する恐れもある。設置費は120万円。

 今回、県の許可を得て管理捕獲の対象にするのは村南部に生息する片原群16頭。村内には、他に川弟分裂群68頭、川弟群57頭、半原群36頭、七沢不明集団26頭が生息する。片原群は2011年に確認された新しい群れという。

 丹沢山麓に広がる村内には、サル以外にもシカやイノシシなど野生動物が多く出没。村は防除対策として農地への防護柵の設置補助や花火などによる追い払いを継続しているが、農作物被害の軽減に至っていないのが実情だ。

 片原群については、昨年度も小型のはこわなを複数設置して全頭捕獲を試みた。成果は十分でなく、大型の囲いわなの設置に今回踏み切ったという。

 村産業観光課は「農業被害は自己申告なので実態を把握し切れていないが、サルは特にひどい事例が散見される。村内の個体総数は約200頭に上り、群れの行動域が重複、山への追い上げが困難な状態になっている」と説明、適正な生息数を目指す管理捕獲の強化に理解を求めた。