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ノジマが中古家電フリマ参入 店頭で出品サポートも

6/4(日) 20:36配信

カナロコ by 神奈川新聞

 家電販売のノジマ(横浜市西区)は、中古のデジタル家電に特化したフリーマーケット(フリマ)のアプリ「nojima フリーマーケット」の配信事業に乗り出した。同社によると、デジタル家電が専門のフリマアプリは国内初。出品のサポートを店頭で行うなど実店舗に誘客する仕組みも取り入れており、中古品との競合を避けつつ、新品への買い替えの促進や囲い込みにつなげたい考えだ。

 従来も同社の家電通販サイト「ノジマオンライン」で一部、店舗で下取りするなどした中古品の販売を行ってきたが、今回のアプリでは消費者間取引(CtoC)が行えるようにした。入会費、月額費、購入・出品手数料はいずれも無料で、売上確定時にシステム利用料として販売金額の10%をノジマが受け取る。

 アプリは5月上旬から米アップルの基本ソフト「iOS」向けの配信をスタートしており、早ければ年度内にも米グーグルの「アンドロイド」に対応予定。

 フリマアプリはスマートフォンで誰でも売買できる手軽さから近年、利用が活発化。「メルカリ」など新興企業の存在感が増すほか、ヤフーなどの大手も取り組みを強化する動きが出ている。そうした中、ノジマが後発ながら参入に踏み切ったのは「フリマアプリと連動させながら実店舗に相乗効果が見込める」と判断したためだ。

 期待できる効果の一つが、来店の動機付け。1都6県で150以上展開するノジマの店舗やノジマカスタマーセンターで出品のサポートを行う。フリマに不安がある中高年のユーザーにも安心して来店しアプリを使ってもらい、店内にも関心を持ってもらおうという狙いだ。

 さらに利用者がフリマで得た売り上げは、銀行振り込みだと手数料がかかる一方、ノジマでの買い物で使えるポイントに交換した場合は手数料がかからないように設定。担当者は「中古品を売って得たポイントを軍資金として新製品に買い替えてもらう大きなサイクルを生み出したい」と話す。

 競合アプリとの差別化も図った。出品者の商品紹介は、手入力だと情報量がまちまちとなりがちだが、同社アプリではスマホで出品アイテムの型番を入力するだけで商品性能を自動入力する機能を搭載した。「情報量を充実させ、吟味できるようにすることで多くのユーザーを呼び込む」

 本年度中の100万ダウンロードが目標。今後、梱包(こんぽう)や受け取りなどで実店舗との一層の連携や、支払い方法の簡便化も検討する計画だ。