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手術支援ロボ、能登で初導入 公立能登総合病院、年度内に供用

6/4(日) 2:11配信

北國新聞社

 七尾市の公立能登総合病院は、能登地区で初めて内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入する。今年度内に、前立腺がんの全摘出手術で使用できるようにする。従来の開腹や腹(ふく)腔(くう)鏡(きょう)手術より患者の身体的負担が少ないのが特長で、導入は県内で5例目となる。県内では、金沢市や近郊でしか受けられなかった先端医療を、能登で患者に提供できるようになる。

 病院を運営する七尾市は6月補正予算案に購入費などを盛り込む。

 ダヴィンチは米国製で、内視鏡カメラで捉えた3D画像を見ながら、医師が電気メスなど手術器具を装着したアームを遠隔操作する。患者の体に数ミリの穴を数カ所開け、手術器具を挿入する。人間の手では難しい精密な動きが可能で、正確で安全な手術ができるという。傷口が小さいため、手術中の出血が少なくて済み、合併症のリスクを軽減できる。

 操作する医師に資格や技術が必要となるため、公立能登総合病院では、医師や看護師が数カ月間の研修を経た後で、供用する。まずは泌尿器科による前立腺がんの手術で使用し、経験を積んだ上で、腎臓がんの手術での活用も目指す。ロボットによる手術でも、患者の負担額は従来と変わらない。

 公立能登総合病院によると、県内では、金沢市の県立中央病院、金大附属病院、内灘町の金沢医科大病院、白山市の公立松任石川中央病院がダヴィンチを導入している。

 能登地区の中核的な病院である公立能登総合病院では、前立腺がんの手術が年間約40件行われ、主に腹腔鏡手術で対応している。近年は患者の希望で、ダヴィンチのある金沢圏の病院を紹介するケースもあった。公立能登総合病院の担当者は「能登地区でも最先端の医療を提供できるような環境を整えたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6/4(日) 2:11
北國新聞社