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歌うドクター活動15年 金沢の北山さん、待合室で患者癒やし続け

6/4(日) 2:11配信

北國新聞社

 金沢市此花町の整形外科・形成外科医院「北山クリニック」の北山吉明院長(69)が、待合室で患者に歌を披露するコンサートを続け、15年目を迎えた。趣味でテノール歌手としても活動する北山さんは、健康増進にもつなげてもらおうと、歌の魅力を患者に伝える「歌うドクター」として親しまれている。3日は30回目を記念する公演を市アートホールで繰り広げ、患者らと歌声を響かせた。

 北山さんは金大医学部を卒業後、金沢医科大形成外科で勤務し、1990年、42歳の時に北山クリニックを開業した。開業後、趣味の音楽に本格的に取り組み始めた。声楽家の香田裕泰さん(金沢市)に入門してレッスンを重ね、市内外のコンサートに出演するまでになった。

 北山さんによると、歌うことは脳の活性化につながる。歌っている間は息を吐く時間が長くなるため、呼吸器系や自律神経にも良い影響をもたらし、癒やしの効果もあるという。2002年からは、待合室で治療を待つ患者の不安や緊張をほぐそうと、「マチコン」と称して定期的に待合室でコンサートを始めた。

 マチコンでは、北山さんやゲストがオペラなどの歌を披露し、会場全員で「ふるさと」などの唱歌を歌う。患者からは「楽しい気持ちになれた」などと好評で、待合室に60~70人が訪れて「満員御礼」となる回もあったという。

 北山さんは「診察の時とは違う部分を見せることで、医師と患者の垣根も取れる。今後も歌う場を設けたい」と話した。

 市アートホールで開かれた「30回記念コンサート」(北國新聞社後援)では、北山さんが約200人を前に「暁は光から」「君はわが心のすべて」などを伸びやかに歌い上げ、節目を飾った。香田さんと声楽家の大西真澄さん(金沢市)、北山さんの長男で小松市民病院医師の北山昌平さんもゲスト出演し、「みんなで歌おう」のコーナーでは、会場全員で「花」「夏の思い出」などを合唱した。

北國新聞社

最終更新:6/4(日) 2:11
北國新聞社