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10番MF福田湧矢の2発などで「勝って当たり前」の重圧跳ね除けた東福岡、福岡6連覇達成!

6/4(日) 19:12配信

ゲキサカ

[6.4 全国高校総体福岡県予選決勝 東福岡高 6-2 筑陽学園高 レベル5]

 重圧をはね除け、東福岡高が高校総体福岡県予選6連覇を達成した。6月4日、レベルファイブスタジアムで行われた平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ 南東北総体2017」サッカー競技福岡県予選決勝戦、筑陽学園高に対して序盤から激しく圧力を加えた東福岡は開始3分の先制点に始まる大量6得点のゴールラッシュを叩き込み、6-2の大差で勝利。激戦区福岡の王座を譲らず、夏の王者奪還に向けた第一歩を記した。

 開始からアクセルを踏み込んだ。高い位置から厳しくボールを追い込み、セカンドボールの争いでも激しく競り合う。35分ハーフの“総体ルール”では立ち上がりで差を付けるのが鉄則だが、まさにそのセオリー通りに試合へ入り、先制点ももぎ取った。前半3分、MF田村和玖人の強烈なシュートがこぼれたところに抜け目なく詰めたのはFW守田伶司。予選全試合得点となるゴールを流し込んで、早くも試合を動かす。

 そしてこのあとは“10番”の見せ場だった。まずは開始16分、ドリブルから魅せたのはMF福田湧矢。「ボールを受けたときからイメージはあった」という力強いドリブルで相手のマークを一枚はがすと、ペナルティーエリア手前25m超の距離から右足一閃。「たまたまです」と笑った弾道は、GKがほぼ一歩も動けぬ弾道を描いて、ゴールネットを鮮やかに揺らした。

 さらに前半終了間際の34分には試合を決定付ける3点目のゴールを流し込む。「わざと空けておいて中央に出させて取り切った」というイメージ通りのインターセプトからペナルティーエリア内へ侵入すると、コースを作ってコンパクトなスイングでの左足シュートを流し込んだ。

 中央のポジションに移ってから強く求められてきたボールを奪うプレーと、従来の持ち味であるドリブル、そして冷静なシュートも光った見事なゴールだった。東福岡は後半開始早々の6分にもMF石原利玖のアシストから守田がこの日2点目のゴールを決めると、さらに14分には左MF木橋朋輝の左クロスから田村が決めて追加点を奪い、ほぼ勝負は決した。

 だが、筑陽学園は試合を捨てなかった。心身の強さと技術を兼ね備える注目MF梶原和希を軸に反撃を見せると、後半15分にはその梶原が、34分には交代出場のFW赤司匠が決めて2点を返す。さすがに5点ビハインドは厳しく、終了間際にはCKからU-20日本代表候補DF阿部海大にダメ押しゴールも許してしまったが、冬のリベンジへ向けて意地は見せた。

 勝った東福岡は大本命としての重圧に打ち克っての予選突破。福田主将は予選全体についてこう振り返る。

「準決勝も苦しめられたし、簡単ではありませんでした。でも、自分たちのサッカーをやり切れれば絶対に勝てると思っていたし、今日は立ち上がりからそれをできたことが大きかった。応援も含めて一つになって戦おうと言ってきたけれど、今日はみんなの力で(予選突破を)勝ち取ることができました」

 試合後に福田主将を含めた東福岡のイレブンが見せたホッとした表情は、「勝って当たり前」のように扱われるなかで彼らが感じていた重圧の大きさをうかがわせると同時に、それをはね除けて序盤から恐れることなく相手を叩きに行った名門らしいメンタリティーの強さを再認識させるものだった。

 福田主将は「自分は1年で優勝させてもらって、2年では初戦負け。勝った代の良かったところを上手く伝えていきながら、全国ではもっともっとやっていきたい」と、夏のタイトル奪還に向けて、さらなるレベルアップを誓っていた。

(取材・文 川端暁彦)

最終更新:6/4(日) 19:12
ゲキサカ