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サトノアラジン&川田将雅騎手 ついに手にした“本番”の勝利

6/5(月) 10:06配信

netkeiba.com

 川田将雅騎手騎乗の6歳馬・サトノアラジン(栗東・池江泰寿厩舎)が鮮やかに差し切り第67回の安田記念を勝利した。2011年のセレクトセールで1億3000万円という高額で落札された同馬にとって、悲願のGIタイトル奪取となった。

 父は言わずと知れたディープインパクト、母は米GII・モンマスオークスの勝ち馬・マジックストームという良血で、1歳上の全姉・ラキシスは後に2014年のGI・エリザベス女王杯を勝つ名牝。デビュー前から陣営の期待は高かった。

 2013年8月の新潟でデビューを迎えたサトノアラジンは、単勝1.5倍の1番人気と高いファンの期待に応え圧勝。「期待通りの走り」と池江師も絶賛していた。しかし、続く東京スポーツ杯2歳S、ラジオNIKKEI杯では5着、3着と1番人気を裏切る結果に。東スポ杯を勝ったのは後の皐月賞馬であり今回の安田記念で1番人気に支持されていたイスラボニータ、ラジオNIKKEI杯の勝ち馬は翌年の日本ダービーでこの世代の頂点に輝くことになるワンアンドオンリーだった。

 重賞戦線から一度退き、自己条件から勝利を重ね、3歳クラシック最後の一冠・菊花賞の出走にはこぎつけたものの(6着)、サトノアラジンがその真価を発揮し始めるのは古馬になりマイル路線に舵を切り始めてからだ。2戦ほど足踏みしたものの4月の春興S(1600万下)、5月のモンゴル大統領賞(OP)を後方一気で勝利し、再び重賞の舞台に立つことになる。

 エプソムCでは同年末の香港Cを制するエイシンヒカリ、さらに富士Sでは前年の朝日杯FSの優勝馬ダノンプラチナと2頭のGI馬の前にタイム差なしの2着と健闘。続くGI・マイルCSでは3番人気になるなど、この頃には既にサトノアラジンはマイルのGI戦線ではトップクラスの1頭になっており、GIタイトル奪取は手の届くところまで来ていた。

 翌2016年の2戦目・京王杯SCからサトノアラジンの手綱を取ったのが川田将雅騎手だった。初騎乗ながらこの安田記念前哨戦を快勝したが、ロゴタイプの逃げ脚の前に本番は4着に終わった。秋もマイルCSの前哨戦・スワンSを制したが本番では1番人気を裏切り5着。京王杯SC以降の全レースで川田騎手とコンビを組んだ2016年は、国内に2つのみの古馬牡馬マイルGIの前哨戦を2つとも制しながら、本番のタイトルは手に入らなかった。

 2017年になっても川田騎手とのコンビは継続。今年初戦の京王杯SCでは1番人気に支持されたものの結果は9着。昨年快勝した安田記念前哨戦の結果がふるわなかったことで、7番人気の低評価で迎えたのがこの安田記念だった。

 昨年同様ロゴタイプが逃げる。しかし昨年とうって変わって今年は800m通過が45.5のハイペース。実際ロゴタイプ以外の上位入着馬はレースを10番手以降で進めた差し馬だった。レース後には「リズム良く走らせること」と語ったように、18頭中の14~15番手でレースを進めた川田騎手。直線、スムーズに外に進路を取るとサトノアラジンの末脚が爆発。田辺裕信騎手のロゴタイプの逃げ脚はしぶとく、ゴール直前まで交わすことはできなかったが、ラスト20mほどでついに捕らえ切り念願のGI馬の称号を手にした。

 コンビ結成から7戦目。ついに“本番”のタイトルを手にした愛馬について川田騎手はレース後「頑張った馬を褒めてあげたい」と語った。

最終更新:6/5(月) 10:06
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