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県教委、教員確保へ養成セミナー 大学1、2年対象

6/5(月) 11:00配信

茨城新聞クロスアイ

教員の魅力を知ってもらおうと、県教委は本年度から、大学1、2年生を対象にした「教員養成セミナー」をスタートする。ベテラン教員の大量退職時代を迎え、教員の確保が急務の一方で、選考試験の競争倍率は低下傾向にあることから、応募者の増加を図るのが狙い。主催する県教育研修センターは「教員への意欲を高めてもらいたい」と、教員志望の大学3、4年生を対象にした「教師塾」との“相乗効果”で、優秀な人材確保につなげたい考えだ。

「いばらき教員養成セミナー」は、できるだけ早い段階で教職への関心を深めてもらうため、大学1、2年生を対象とした。1泊2日の日程で、現職の若手教員らの体験発表会、模擬授業、講義・演習など教員の魅力を伝える各種プログラムを実施。若手教員を含め同じ考えを持つ同世代同士で意見交換したり、これまでに出会った教員との思い出について語り合うナイトセミナーも設けた。

セミナーの目玉は、小学校、中学校、義務教育学校、高校、特別支援学校での体験研修だ。参加者が関心のある校種を選び、各校で実際の授業風景や学校生活を見学するほか、児童生徒や教職員と交流を図る。県教育研修センターは「生の教育現場に触れることができる貴重な機会」とする。

県教委によると、教員の定年退職者は増加傾向で、小中学校教諭の定年退職者は本年度末に約600人とピークを迎え、その後も同規模で推移する見通し。さらに数年後には高校教諭の退職者もピークを迎える。

県教委は前倒しして募集人員を増やすなど、大量退職を見据えた人材の確保に乗り出している。しかし、採用枠が拡大する一方で、志願者数が減っていることから、志願倍率は13年度の5・76倍から、17年度は3・73倍まで下がっている。

県教委は、志願者数の減少に歯止めをかけようと、教員を目指す大学3、4年生らを対象にした「教師塾」を14年度にスタート。3年間で約700人が受講し、多くの受講生が教員採用試験を受験するなど成果を挙げている。

セミナー新設について、同センターの安藤昌俊所長は「『教師塾』との二枚看板で一層の人材確保に努めたい」と強調。その上で「教職の面白さ、楽しさ、そして大変さも含めて魅力の一端に触れてほしい。セミナーを通して教職に対する関心を広げてもらい、教員を目指す意欲を高める一つのきっかけづくりになれば。ぜひ多くの学生たちに受講してほしい」と参加を呼び掛けている。 (朝倉洋)

茨城新聞社